桂米助 顔の広さ生かし豪華ゲストに直々オファー“オールスター落語”3・1「桂米丸追善興行」

[ 2025年2月22日 05:00 ]

出演者を紹介する桂米助
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 ヨネスケこと落語家の桂米助(76)が、3月1日から東京・新宿末広亭3月上席で「桂米丸追善興行」が行われるのを前にスポニチ本紙の取材に応じた。

 10日間の興行には定席史上初めて東西5団体の落語家が出演する。米助が直々にオファーして集めたもので、日本テレビ「笑点」レギュラーメンバー全員に加えて、桂文枝(81)、笑福亭鶴瓶(73)ら西の重鎮も。同じく3月に東京ドームで開幕戦を迎えるドジャースのMVPトリオにも負けない落語界のオールスターが集結し「落語のオールスター、ドジャースの日本開幕戦を同時期に見られるのは奇跡」と自画自賛した。1階の指定席チケットは即日完売する人気ぶりだ。

 昨年死去した師匠で落語芸術協会最高顧問の桂米丸さんを追悼する公演。出演交渉は自身の人気コーナー「突撃!隣の晩ごはん」ばりのノーアポイントで直接行った。「団体の許可なんて取っていません」。顔の広さを生かし、100人を超える落語家や講談師らに声を掛けた。関西の落語家には自腹で交通費などを出すことで出演を取り付けた。「一流の人たちを集めるのは“隣の晩ごはん”より疲れました。米丸の追善興行でないとこれだけのメンバーは集まらなかったと思います。派手なことが好きな師匠も“米助ありがとう。僕の顔が立ったよ”と喜んでいると思います」と胸を張った。

 出演者には芸術協会の若手も名を連ねる。原点にあるのは米丸さんから学んだ「売れる方法」だ。「定席の楽屋での匂いを嗅いでほしい。楽屋に残って売れている人の話を聞くだけでも随分と違う」。歴史的な公演が若手の刺激になることを願っている。「僕らの年代は客寄せパンダでいいんです。種まきにしてもらって、今度は柳亭小痴楽、桂宮治、神田伯山を中心に、またこういう公演をやってくれれば」と、同じ協会に所属する後輩にも期待を込めた。

 公演には旧知の仲で落語協会会長の柳家さん喬(76)や落語立川流代表の立川志の輔(71)ら団体トップも出演する。通常、東京の落語定席は落語協会と芸術協会の公演が中心になっており、円楽一門や立川流が高座に上がることはめったにない。これらの壁を打破できたのも、YouTubeなどで他団体と積極的に交流してきた米助がいればこそだ。「これで終わりにしたらもったいない」。落語界の歴史を動かす10日間が幕を開ける。(前田 拓磨)

 ≪落語団体東に4&西に1≫落語団体は東京に主に4つ存在する。1924年設立の落語協会、米助らが所属する落語芸術協会が二大勢力。この他に落語協会から分裂した五代目円楽一門と落語立川流がある。原則として4カ所ある定席寄席の公演に出演できるのは、落語協会と落語芸術協会だけ。4つの寄席の中でも上野・鈴本演芸場は例外を除き、落語協会所属の芸人しか出演ができない。これら4つの団体とは別に近畿地方を中心とする上方落語協会がある。

 ≪立川幸之進ら悲願真打ち「経験が自分のために」≫今年5月上席から昇進する落語芸術協会の真打ち3人のお披露目会見が21日、都内で行われた。昇進したのは春風亭鯉づむ(50)、瀧川鯉丸(37)、立川幸之進(45)。幸之進は入門から21年で悲願の昇進となった。立川流から芸術協会へ15年に移籍。すでに終えていた前座修業を再び2年務めるなど、苦労も多かった。「長い年月を体験できたことは勉強になった。この経験が自分のためになれば」と力を込めた。

 ≪イチロー氏殿堂見届け 7月NY旅行計画≫米助はイチロー氏(51=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)の熱心な追っかけで知られる。メッセージをやりとりするなど個人的な親交もある。7月には、昨年結婚した陽子夫人との新婚旅行を兼ねてニューヨーク州クーパーズタウンで行われるイチロー氏の殿堂入りセレモニーを見届ける。他にも映画「フィールド・オブ・ドリームス」のロケ地など、メジャーリーグにまつわる場所を訪れる予定。「それが今年の息抜き。3月10日が終わったらようやく一息つけます」と米国旅行に思いをはせた。

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