「光る君へ」台本になかった道長が背中を…玉置玲央、柄本佑の提案に感謝「多幸感」道兼“七日関白”の裏側
「光る君へ」藤原道兼役・玉置玲央インタビュー
Photo By 提供写真
女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は5日、第18回が放送され、“七日関白”藤原道兼の最期が描かれた。初回(1月7日)で主人公の母を殺める“大役”を担ったのが俳優の玉置玲央(39)。今作屈指のヒール役からの変化を体現し、インターネット上で反響を呼んだ。道兼の波乱の生涯を全うした玉置に撮影の舞台裏を聞いた。
<※以下、ネタバレ有>
「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。
まひろ(吉高由里子)の母・ちやは(国仲涼子)初回退場という衝撃の幕開けは“玉置道兼”に託された。紫式部の母は早くに亡くなった説があるが、道兼が激高した末の惨殺は大石氏オリジナルの発想。まひろと藤原道長(柄本佑)の間に大きな枷を設けた。
父・藤原兼家(段田安則)からの愛情に飢え、認められたいがゆえに、花山天皇(本郷奏多)を裏切るなど“汚れ仕事”を遂行。しかし、後継者は兄・藤原道隆(井浦新)に奪われ、妻子にも見捨てられた。
人生のどん底に転落し、兄の首と引き換えに現世とおさらばしても構わないと自暴自棄に陥ったが、弟・道長に叱咤激励され、涙の再起。政務に復帰した。疫病が流行した際には「汚れ仕事は、俺の役目だ」と道長を制して悲田院を視察。“光堕ち”(ヒール役の改心などを表すワード)した姿が視聴者の涙も誘った。
そして、第18回は「岐路」。道兼は関白就任の日に倒れる。道隆が旅立ってから約1カ月後、晴れの日からわずか7日後の長徳元年(995年)5月2日。「父上に、もはや恨みはない。されど、あの世の父上を驚かせるような政をしたいものだ」と救い小屋建設を公の事業とし、諸国租税の減免・新規荘園の停止も計画していたが、志半ば、35年の人生に幕を閉じた。
道兼の屋敷。道長が医師を連れてくる。
道兼は「近づくな、俺は疫病だ。悲田院で見た者たちと同じである」「(御簾の中に入る道長に)やめろ!おまえが倒れれば、我が家は終わる。二度と来るな!」「出ていけ、早く。俺を苦しめるな。行け!」。道長が廊下に出ると、読経を始める。
手を合わせ「俺は、浄土に行こうとしておるのか。無様な…こんな悪人が」。笑いがこみ上げ、そして咳込む。苦悶の様子に道長は舞い戻り、兄を抱き締め、背中をさすった。
「関白の慶賀奏上から7日。道兼は、35歳で世を去った」(語り・伊東敏恵アナウンサー)
玉置は「実はリハーサルの時、佑くんが『僕としては兄上に駆け寄りたい』と台本のト書きにはない提案をしてくれたんです。段田さんたちともそうでしたけど、佑くんともカメラが回っている外で事前の細かい打ち合わせなんかは特にせず、それぞれが台本に則って役を現場に持ち込んで、セッションを積み重ねてきましたが、にもかかわらず、道兼の最期で佑くんがそういうお芝居を自然と選んでくれるまでに兄弟の関係性が出来上がっていたんだなと実感しました」と述懐。
「お経は読むわ、泣くわ、笑うわ、咳き込むわで、個人的には段取りが多くて大変なシーンだったんですけど(笑)、佑くんに背中をさすってもらうと、とてつもない安心感に包まれて、本当にありがたかったですね。傍から見れば、陰惨な画に映るかもしれませんが、僕個人としては悲壮感というよりは多幸感のある最期になったと思います。道長が駆けつけてくれて、背中をさすってくれたのが、とにかくうれしくて(笑)。終盤は心が通じ合って、やっといい兄弟になれました」と明かした。
柄本とは18年の舞台「秘密の花園」で共演しているが、映像作品における本格共演は今回が初。道兼の終盤は「佑くんとお互いどこまでさらけ出して、お芝居を預けられるかが勝負になると思っていました」というが、第15回(4月14日)のやり取りが決定打になった。
道長「まだこれからではありませぬか!兄上は、変われます。変わって、生き抜いてください。この道長が、お支えいたします」
道兼「俺に…生きる場所なぞ、あるとも思えぬ(と涙)」
道長「ありまする!しっかりなさいませ!父上は、もうおられないのですから」
「本当は自分の本心を一番聞かせたくないし、こんな惨めな姿を一番見せたくない相手のはず。それが、ここまでの佑くんとの積み重ねが実を結んで、非常に心地よく吐露できて、安心して甘えることができたんです。そこからは、恩義を感じた道兼が道長のためなら何でもやると思ったように、僕も佑くんのためなら何でもやると、さらに役と自分を結びつけましたね」
その思いも込められたのが、第16回(4月21日)の道兼の台詞「汚れ仕事は、俺の役目だ」だった。
そして“母の敵”とはいえ、まひろは「あのお方の罪も無念も、すべて天に昇って消えますように…」と鎮魂の琵琶を弾く。
「まひろの琵琶は印象的に使われてきましたけど、道兼と初対面した時(第8回、2月25日)にも奏でて、母から教わったと明かした後に母は病死したとグッと我慢して。最期でも弾いてくれるなんて、慈悲深い人ですよね。道長もそうなんですが、まひろも根底に人として筋が一本通っていて、それを変わらず持ち続けている強さが、このシーンにも表れていたと思います」
次回は第19回「放たれた矢」(5月12日)が放送される。
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