倉田真由美氏 優先席利用、高齢者にとがめられた末期がんの夫「ヘルプカードをバッグに」 解釈に疑問も

[ 2023年11月7日 09:08 ]

漫画家の倉田真由美氏
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 漫画家の倉田真由美氏(52)が7日に自身のX(旧ツイッター)を更新。「ステージ4の末期ガン」であることを公表した夫で映画プロデューサーの叶井俊太郎氏(56)について語った。

 叶井氏が優先席に座っていたところ、高齢者にとがめられた一件から「優先席を追われた件をきっかけに、現在夫はヘルプカードを買いバッグにつけています」と明かした。

 「でも、『これで万事解決』とは私は思いません。『優先席に座っている人をどかせる』って、たとえヘルプカードを持っていない、健康そう、若そうに見える人に対してでもやっていいことではないと思うからです。座席に荷物を座らせている人の荷物をどかせるのとは違います。人にはいろんな事情がある、どんな事情で座っているか他人にはわからないんですから」と訴えた。

 「優先席だろうがそうじゃなかろうが、高齢者や身体の不自由な人がいたら席を譲るのは当たり前のはず。でも優先席があることによって、『ここは優先席じゃないから譲らなくていい』『優先席に健常そうな人は座るべきじゃない』というような、おかしな感覚を醸成してしまっている気もします」と優先席への解釈についても指摘した。

 倉田氏は10月11日に夫のがんを公表。3日に投稿したXで「夫はステージ4の末期癌。昨年から30kgくらい痩せた」とし、「初めて会った人が『この人病気かな』とすぐさま気づくほど弱々しくは見えない」と現状を報告した。さらに「普段電車で会社に行ったり打ち合わせに行ったりしているが、やはり体力がなくなっているので長く立っているのは辛い」といい「先日、夫が貧血気味で優先席に座っていたら、高齢者に咎められたそうだ」とまさかの出来事を告白した。

 その高齢者は「『ここはあんたが座る席じゃないよ』」と優先席に座る叶井氏に放ったといい、「元気なら事情を話したがそれすらしんどくて、黙って席を立ったらしい」とその時の状況を説明した。

 この出来事を受け倉田氏は「優先席に座る人は健常そうに見えてもそうじゃない場合もある。若そうに見える、健康そうに見えるだけで『けしからん』と決めつけるのは本当にやめてほしい。自分の病気のことを人前で言いたくない人だっているんだから」と切実な思いをつづっていた。

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