「ジャニーズ」残された場所は 洲崎神社「事実は残したい」神戸市「貢献していただいた事実は事実」

[ 2023年10月18日 04:30 ]

ジャニーズ事務所が一部寄付をして建て替えられた鳥居
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 創業者のジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所は17日「SMILE―UP.(スマイルアップ)」に社名変更した。合わせて子会社が名称変更するなど、関連するものの名称の変更は少なくとも13に及び「ジャニーズ」や「J」が次々に消えた。一方でそれらの表記が残り続ける場所があった。そこでは、性加害問題で社会を騒がせる事務所の別の一面が見えてきた。

 千葉県館山市の洲崎(すのさき)神社。その境内に「ジャニーズ事務所」と刻まれた記念碑があった。

 4年前の2019年9月。同市は台風15号で大きな被害を受けた。神社も社務所や拝殿などの屋根の瓦が飛び、境内にある稲荷神社の鳥居は倒木により全壊した。台風から約2週間後、現地で嵐の松本潤(40)やKAT―TUNの亀梨和也(37)らタレント8人が炊き出しを実施。その際に神社の被害を聞いたとみられる事務所から後日、寄付の申し出があった。他に集まった寄付金とともに稲荷神社の鳥居の再建に使われ、記念として支援者の名前が刻まれた碑が建てられた。

 宮司の田代賢さんは「とてもありがたかった」と回想。「ジャニーズ」の表記が次々に消滅していく中にあって「氏子の会合で今後どうするかの話題も出た。私としてはそのまま残していきたい。善意でやってくださった事実に変わりはない。ジャニーズ事務所が寄付してくれた事実は残したい」と語った。炊き出しに参加したという近所の男性は「助けてくれた人たちへの恩は一生忘れることはない。だからジャニーズが神社に寄付してくれたことも残すべき」と力を込めた。

 事務所の社会貢献・支援活動は1995年の阪神大震災時から始まった。97年にTOKIO、V6、KinKi Kidsの計13人で「J―FRIENDS」を結成。募金活動やCDリリースによる収益金寄付を行い、2003年までの活動で9億円以上を寄付した。その活動に感謝し「ありがとうJ―FRIENDS」と刻まれた記念碑が今も神戸市役所前に残っている。同市の文化スポーツ局の担当者は「現時点では撤去の話はありません」とし「当時いろいろと助けていただき貢献していただいた事実は事実として、今後適切に判断していきたい」と話した。

 社会的に許されない性加害問題で世間を騒がせる事務所。だが、長年にわたり社会貢献・支援活動を行ってきた一面も確かにあった。


 ≪過去の募金活動 総額30億円以上≫ これまでの募金活動や義援金、チャリティー収益による寄付金額は総額で30億円以上になる。阪神大震災で約9億1800万円のほか、東日本大震災では約9億2500万円を寄付。ほかにも16年の熊本地震での募金活動、毎年のように起こる台風や豪雨被害に義援金を提供している。新型コロナウイルス禍では、全国47都道府県にPCR検査機器を贈ったり、防護服や医療用マスクなどの医療物資を支援。コロナ対策の支援総額は計約11億円に上った。

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