杉本昌隆八段 藤井聡太の122手目の5五銀を解説「首を差し出した。ただ正解を指してこなかったら…」

[ 2023年10月12日 14:27 ]

藤井王将の師匠、杉本昌隆八段
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 棋士の杉本昌隆八段(54)が12日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)にリモート出演。弟子の藤井聡太王将(21)=竜王、名人、王位、叡王、棋王、棋聖含む7冠=が第71期王座戦5番勝負第4局で永瀬拓矢王座(31)を破り、棋界の全8冠を史上初めて独占したことについて言及した。

 王座戦第5局は11日、京都市のウェスティン都ホテル京都で指され、後手の藤井が138手で勝利。角換わりから永瀬の研究手順を打ち破った。1分将棋に突入した終盤、AIの評価値は藤井の122手目の5五銀で、「99%」永瀬の勝ちとしていたが、永瀬の123手目の5三馬が「悪手」の評価で一気に勝率9%まで落ち、結局、藤井が逆転勝ちした。

 藤井は14歳の中学生でプロ入り。将棋界のタイトル独占は1996年に羽生善治九段(53)が7冠時代に達成して以来27年ぶり4人目。17年度に叡王戦が8冠目へ昇格してからは初めて。21歳2カ月での8冠は羽生の7冠達成時(25歳4カ月)より4歳以上も若い。さらに羽生がタイトル戦の敗北を何度か経験しながら樹立したのに対し、藤井は20年の初タイトルから失敗なく到達した。

 杉本八段は、藤井の122手目について「これは藤井7冠(当時)からすると、もう負けてる局面でどうしようもない、形づくりといってきれいに切ってくださいっていう手ですね」と説明。MCの恵俊彰が「きれいに切ってください?どういう意味ですか?」と聞くと、「もう首を差し出したという意味です。勝ち目がないからって。負けはもう覚悟していて、ただ正解を指してこなかったら逆転しますよっていう手ですよね。(AIの予想通り)ここはもう永瀬さんが90%以上有利だなって思っていました」と話した。

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