杉本昌隆八段「全冠制覇なんて」 藤井の師匠が“よくやった” 超える存在は「覚えたての子供?」

[ 2023年10月12日 04:45 ]

22年、藤井新王将を囲む会で「佐渡天然ブリカツ丼」を味わう藤井王将(右)と師匠の杉本八段

 藤井の師匠、杉本昌隆八段(54)が愛弟子の歴史的偉業達成を受け、万感の思いを明かした。

 「藤井8冠を弟子にした10歳の時、将来タイトルを獲るとすぐに確信したんです。でも全冠(当時は7)制覇なんて、そこまでずうずうしくない(笑い)。複数獲るとは思っていましたけど…」

 東海研修会時代から「ポテンシャルはその時点でどの棋士よりも高い」と実感していた。理由は「ひらめき」。特定の局面で浮かぶ第一感の手が「一言で言うと凄く派手。駒を捨てることから考える。そんな手が浮かぶなんて他の棋士にはないだろうな、って」と遠い目で振り返った。

 藤井が5冠だった昨年3月「8冠全制覇はいつ頃か」の問いに「あと3年」と答えた師匠。その予想をはるかに上回る現実を目の当たりにして「本当に異次元です」と息をついた。8冠制覇の要因としては「(主催の)スポニチさんだから言うのではないのですが、やはり今年の王将戦で羽生善治九段と対戦したことで、本人も大きなものを学んだのでは」と分析した。

 今後、藤井8冠を超える棋士は出現するのか。「真の意味で脅かすとすれば、藤井8冠より下の世代でしょう。もしかしたら今、将棋を覚えたての子供かも」。つまり今後しばらくは藤井時代が続くとの予想だ。

 タイトル戦番勝負終了の翌日、本人に祝福電話をかけるのが習慣だった。だが、あまりの頻繁さに防衛時はやめ、奪取時だけに限定した。ということは、今回の王座獲得が最後の機会。「そうですね。明日(12日)電話します」。その表情には至福の喜びと一抹の寂しさが混交していた。

この記事のフォト

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2023年10月12日のニュース