成田悠輔氏、「ゲーム時間は無駄」に異論 「中途半端な勉強より知恵や感性を授ける可能性が」

[ 2023年4月11日 19:40 ]

テレビ東京
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 米エール大助教授で経済学者の成田悠輔氏が、11日放送のテレビ東京系「ありえへん∞世界 3時間半SP」(後6・25)にリモート出演し、子供たちとゲームについて自身の見解を語った。

 番組では、「子供にスマホやゲームを無限にやらせることの是非」についてトーク。睡眠時間の減少や親子間のコミュニケーションの減少、ゲームへの課金など問題点が挙げられた。

 成田氏もゲームのプレー経験は「普通にありますよ」という。「小学校の時もRPG(ロールプレイングゲーム)にはまったり、3日くらい学校休んで。60時間くらい連続でやってました」と、どハマリっぷりを明かした。意外な告白に、「関ジャニ∞」安田章大は「こんなに秀才の方だから、学校はちゃんと休まずに行っているイメージしかなかった」と、驚きを口にした。

 成田氏はゲームにまつわる論争あるあるを口にした。「ゲームとかスマホの話とかすると、“子供がやりたがっている。それを親がどう止めればいいか?”って話をしがちじゃないですか?逆に、親の側がどれくらい自制するかも大事かなとも思って」と指摘。子育てに割く手間暇から「親も無尽蔵に子供をTikTok漬け、動画漬け、ゲーム漬けにしちゃいそうなことがあると思う」とし、「子供の欲望と同じくらい、親の欲望をどうコントロールするかも大事」とも語った。

 また「よくよく考えてみたら、勉強だってゲームっちゃゲームじゃないですか?」とも述べ、ゲームから得られるものについても持論を披露した。「ゲームみたいな大きい世界がその中にあって、ゴールするという目的があって、そのために最短経路は何なのか?どこを見たらいい景色が見られるのかを考えながらその世界をプレーしていく。しかも、その世界自体が一つのアート作品として作られているって、いわゆるゲームって、結構、高度でいろんな物が詰まっているものだと思う」。ゲーム時間が無駄という論調には異議を唱え、「もしかしたらゲームの方が、中途半端な勉強とかよりも、はるかに生きていく上での知恵や感性を授けてくれる可能性があると思うんです」とも話した。

 自身に子供ができた際のゲームとの向き合い方につい聞かれると、「そこそこの時間までは全然OKじゃないですかね?」と答えた。一方で、「世界の多様さとか世の中のいろんな物があるんだと知ることも大事」とし、「いろんなものに触れる機会をどうやって作ってあげることが大事だと思います」と理想を語った。

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2023年4月11日のニュース