民謡歌手・下谷二三子さん、急性大動脈解離のため死去　84歳　「東村山音頭」オリジナル版を歌唱

下谷二三子さん
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　民謡歌手の下谷二三子（したや・ふみこ、本名・池松二三＝いけまつ・ふみ）さんが21日午後8時半頃、急性大動脈解離のため埼玉県川越市の病院で死去した。山形県鶴岡市出身、84歳。所属するキングレコードが公表した。葬儀・告別式は近親者で行った。

　下谷さんは1959年に「ゴルフ拳」でデビュー、77年には「博多さのさ」がヒットした。61年に東京都東村山市（当時東村山町）の農協が企画し、三橋美智也さんとデュエットした「東村山音頭」はのちに、TBSのバラエティー番組「8時だョ！全員集合」のコーナー「少年少女合唱隊」でザ・ドリフターズの志村けんさんによりリメーク。志村さんは東村山市出身で、76年にはレコードも発表された。

　志村さんが新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった1カ月後の2020年5月には、日本歌手協会が公式YouTubeチャンネルで下谷さんが歌う「東村山音頭」のオリジナルバージョンを配信。下谷さんは当時、「志村さんとご一緒したとき“子供の頃からよく下谷さんの歌で一緒に踊った”と言ってくださった。志村さんのおかげでこの歌は広まった。天国から見ていてください」とコメントしていた。