「紅白」第2部視聴率は35・3% 歴代最低の前年1P上回るもワースト2位 配信全盛 8度目40%割れ

[ 2023年1月2日 11:59 ]

<第73回NHK紅白歌合戦>白組の優勝でエンディング(撮影・小海途 良幹)
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 NHKホール(東京・渋谷)で3年ぶりの有観客開催となった昨年大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」(後7・20~11・45)第2部(後9・00~11・45)の平均世帯視聴率が35・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。2021年の34・3%を1・0ポイント上回り、2部制になった1989年以降、2年連続の歴代最低更新は回避したが、歴代ワースト2位。40%の大台割れは2年連続8度目となった。配信全盛時代となり、22年のゴールデン帯(午後7~10時)の総世帯視聴率(HUT、関東地区)は21年から約5ポイントも急落している。

 番組は同時・見逃し配信サービス「NHKプラス」でも生配信。「#NHK紅白」が長時間にわたってツイッターの世界トレンド1位となり、SNS上を席巻した(12月31日午後8時=652454ツイート、午後9時=1123083ツイート、午後10時=1448643ツイート、午後11時=1668135ツイート、1月1日午前0時=1792391ツイート)。

 工藤静香が24年ぶり9回目、篠原涼子が28年ぶり2回目とカムバック組も反響。休養前最後のステージとなった氷川きよしが紅・白組の枠にとらわれない特別企画として「限界突破×サバイバー」を熱唱。不死鳥に乗って歌唱するという紅白史に残るド派手演出で、日本中に氷川の姿を焼き付けた。紅組トリはMISIA、大トリは福山雅治が務めた。

 テーマは「LOVE&PEACE みんなでシェア!」。司会は大泉洋、橋本環奈、桑子真帆アナウンサー、スペシャルナビゲーターは嵐・櫻井翔。橋本の度胸満点の司会ぶりが絶賛された。

 【紅白歌合戦 近年の視聴率と第2部の40%割れ】

 <世帯視聴率>
 2020年(第71回)第1部=34・2%、第2部=40・3%
 2021年(第72回)第1部=31・5%、第2部=34・3%
 2022年(第73回)第1部=31・2%、第2部=35・3%

 <個人視聴率>
 2020年(第71回)第1部=25・0%、第2部=29・6%
 2021年(第72回)第1部=23・4%、第2部=24・8%
 2022年(第73回)第1部=23・0%、第2部=26・0%

 <第2部の世帯40%割れ>
 2004年(第55回)第1部=30・8%、第2部=39・3%
 2006年(第57回)第1部=30・6%、第2部=39・8%
 2007年(第58回)第1部=32・8%、第2部=39・5%
 2015年(第66回)第1部=34・8%、第2部=39・2%
 2017年(第68回)第1部=35・8%、第2部=39・4%
 2019年(第70回)第1部=34・7%、第2部=37・3%
 2021年(第72回)第1部=31・5%、第2部=34・3%
 2022年(第73回)第1部=31・2%、第2部=35・3%

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