ABEMA 史上最高1000万人視聴 テレビ食った!NHKは「衝撃的」35・3% W杯ドイツ戦

[ 2022年11月25日 04:55 ]

サッカーW杯「日本―ドイツ」戦視聴率の推移
Photo By スポニチ

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の全64試合を無料生中継するインターネット放送局「ABEMA」は24日、日本―ドイツ戦が行われた23日の1日あたりの視聴者数が、開局以来初めて1000万を超え、過去最高を記録したと発表した。同局は「今回発表したのは延べ人数ではなく実数で、1000万人以上の方が視聴しました」とした。サウジアラビア―アルゼンチン戦などが放送された前日22日も過去最高を記録したばかりで、2日続けての記録更新となった。

 日本―ドイツ戦で注目を集めたのは元日本代表の本田圭佑(36)の解説。本格的な解説者デビューを果たした本田は「どう見てもオフサイドや!」などと感情丸出し。一方で“神解説”も連発。前半30分ごろには「4枚(4バック)では苦しい」と指摘。直後に失点した。後半19分には「堂安さんを入れて左利きの選手を置けば三笘さんのスペースが使える」と分析すると、その7分後に投入された堂安が後半30分に同点ゴールを決めた。熱く的確な解説は話題になり、ツイッターでは「#本田の解説」がトレンド入りした。

 一方、NHKが生中継した日本―ドイツ戦の平均世帯視聴率は35・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だった。瞬間最高視聴率は午後11時59分の40・6%で、試合終了後に選手たちが歓喜に沸くタイミングだった。

 約35%という数字に民放スポーツ担当者は「W杯の日本戦で40%を下回るのは衝撃的」と驚いた。前回ロシア大会の1次リーグでは、午後9時開始のコロンビア戦が48・7%、午後11時開始のポーランド戦が44・2%。これと比較してもかなり下落した。同担当者は「祝日の午後10時開始とあって家で過ごした人も多かったはず。それを考えても数字が伸びなかった」と指摘。「ABEMAの視聴者数を含めると、日本戦を見た人数は4年前とあまり変わらず、かなりのテレビ視聴者が“食われた”形になったのでは」と分析した。

 今回、ABEMAが支払った放映権料は「200億円近い数字だろう」(関係者)とされる。高額料金と引き換えに、利用者増加に向けて大きな宣伝効果をもたらした。

 ≪“神解説”連発の本田続投≫本田は過去のW杯をともに戦った吉田主将ら戦友を「マヤ」と普段と同じ呼び名で呼んだ一方、交流の少ない若手は「さん」付け。試合終了後は「とりあえず落ち着こう。まだ(1次L突破が)決まってないんでね」と森保監督の勝利談話を先取りする冷静なコメントを発した。スペイン戦では、2010年大会で優勝したスペインの主力だったJ1神戸のMFイニエスタ(38)が解説を務める。さらに、本田も1次L残り2試合の続投が決定。再び注目を集めそうだ。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月25日のニュース