木下晴香 ジュリエット役抜てきの現役高校生、本格デビューへ誓う「全力」

[ 2016年12月31日 08:00 ]

ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」でジュリエットを演じる木下晴香(Photo by Leslie Kee)
Photo By 提供写真

 ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(来年1月15日〜2月14日=東京・TBS赤坂ACTシアター)でジュリエットを演じる新人の木下晴香(17)が、年明けの初日に向け作品に懸ける思いを語った。

 昨年の日本テレビの番組「歌唱王〜歌唱力日本一決定戦〜」で見せた抜群の実力が注目を浴び、今作のオーディションでジュリエット役に抜てきされた現役高校生。佐賀から上京したばかりで「みんな忙しそう」と初々しく東京の印象を語る。

 幼少時からダンス、ミュージカルを地元でレッスンを受けてきたが、“ロミジュリ”が本格デビューとなる。19日に行われた公開稽古では「日々自分の課題と戦っています」と話していたが、徐々にジュリエット役に入り込んできている。

 作品はシェークスピア原作、中世イタリアを舞台にしたロミオとジュリエットの悲恋を描く、世界中で上演されてきた名作。そのジュリエット役については「初めのうちははかなさを大事にしていきたいと思っていましたが、芯の強さがないと(大胆な)行動は起こせないと思った」と稽古を進めるうちに、役のイメージにも変化を感じている。

 ロミオからのいちずな愛情の受け止めには「リアクションを大事に。舞台上でイメージを膨らませていきたい」と語る。ロミオ役は古川雄大(29)、大野拓朗(28)のダブルキャストだが、2人とは「距離が近づいてきて気持ちが入るようになった。先輩に引っ張ってもらっている」と信頼感も高まっている。自らが考える作品の注目ポイントについては「曲のメロディー、リズムが素晴らしいのと、ダンスの迫力」とエネルギッシュな点をアピールした。

 ジュリエットは乃木坂46・生田絵梨花(19)とのダブルキャスト。木下にとって生田は「テレビで見ていた人」と言いつつ「仲良くしてもらえてうれしい。(役を)相談しあって作り上げていける心の支え」とともに高めあう存在となっている。

 3月には高校を卒業する。同級生も大学受験の時期とあって、ともに健闘を誓ったという。今後は芸能活動を進めていく木下は来年について「この舞台を全力でやらせてもらって、地道に歌もダンスも芝居もレベルアップできれば。幅広い役ができるミュージカル女優になれるよう次につなげたい」と、向上心をもって未来を見据えていた。

 大阪公演は2月22日〜3月5日、梅田芸術劇場。

続きを表示

この記事のフォト

2016年12月31日のニュース