ＮＨＫ籾井会長謝罪放送「立場を整理しきれないまま発言」

　ＮＨＫの籾井勝人会長は１３日、同局の情報番組「とっておきサンデー」（前１１・００）に事前収録で出演し、就任会見時の発言などが問題となっていることについて謝罪した。

　籾井会長は「会見は不慣れだったため、会長の立場と個人の立場を整理しきれないまま発言した部分があった」と説明。「視聴者の皆さまに大変なご心配をかけた。深くおわび申し上げます」と陳謝し、６秒間頭を下げた。その上で「個人的な見解を放送に反映させることは断じてない」と述べた。営業センターなどを訪れて職員から視聴者の反応などの報告を受けたことも明らかにした。

　一連の問題発言についての謝罪は冒頭の約３分半。その後は、約１１分間、国会で承認された２０１４年度ＮＨＫ予算や事業計画についても概要が紹介され、最後に再び視聴者に頭を下げた。

　籾井会長は３日の定例会見で、視聴者に番組で謝罪することを明かし、「僕は生放送には耐えられない」として収録で臨む考えを表明していた。