ボリショイ監督、襲撃後初めて劇場に姿 復帰に意欲

[ 2013年9月18日 09:54 ]

 1月に顔面に強酸液を浴びせられたロシアのボリショイ・バレエ団芸術監督フィーリン氏が17日、襲撃後初めてボリショイ劇場に姿を見せた。視力に障害が残り、職務を本格的に再開できるめどが立たない中、今月下旬の新シーズン開幕を前に、復帰への意欲を示した。タス通信などが伝えた。

 同氏は22回の手術を受け、左目の視力は八割方回復したが、右目はよく見えない状況。近くドイツの病院に戻り手術を続ける。

 同氏はダンサーらに「会えて大変うれしい。(同バレエ団の夏の)ロンドン公演は見事だった。私の最大の支えとなった」とあいさつした。

 事件では、フィーリン氏と確執があり逮捕、起訴された準トップダンサー、ドミトリチェンコ被告が襲撃計画を認めたが、強酸液を使用したのは別の実行犯の独断だったと主張。

 一方、同バレエ団ダンサーら300人以上が署名し、「ドミトリチェンコは冤罪」と訴える公開書簡がプーチン・ロシア大統領に送られた。(共同)

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2013年9月18日のニュース