向井理 心臓外科医役 陛下執刀医が“直伝”

[ 2012年5月7日 06:00 ]

TBS日曜劇場「サマーレスキュー」で、役作りのため、医療機器の使い方の指導を受ける向井理

 俳優の向井理(30)が7月スタートのTBS日曜劇場「サマーレスキュー~天空の診療所~」(日曜後9・00)で主演する。

 大学病院のエリート心臓外科医役。天皇陛下が今年2月、心臓の冠動脈バイパス手術を受けられた際、執刀チームの中心となった順天堂大の天野篤教授が演技指導する。

 将来を嘱望されるクールな医師が、医療機器や薬がそろわない標高2000メートルを超える山の診療所に派遣され、懸命に治療する中で、命とは何かを考えていくヒューマンドラマ。一方、天野教授は、心臓を動かしたままで行う「オフポンプ術式」の冠動脈バイパス手術で世界的な第一人者。天皇陛下の手術でも、東大の医師団から参加を請われた“ゴッドハンド”だ。

 制作サイドは「主人公がスゴ腕のホープという設定だけに、権威である天野教授にぜひ、手ほどきをしていただきたい」と演技指導を依頼した。天野教授は「今までの医療ドラマと違う切り口、視点で面白い」と快諾。教授率いる心臓血管外科のグループがバックアップすることになった。

 天野教授はすでに向井とも対面。演技だけでなく「これを機会にいろいろなことを感じてほしい」と命に向き合う姿勢についても説いた。今月下旬から撮影に入る向井は「第一線で活躍する一流の医師の気迫を感じました」と、ゴッドハンドの精神まで学ぶつもりだ。

 ◆天野 篤(あまの・あつし)1955年(昭30)10月18日、埼玉県生まれの56歳。日大医学部卒。高校時代に父親が心臓弁膜症の手術を受けたのをきっかけに、心臓外科医の道を志し、3年浪人の末に大学合格。02年から現職。

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