田中美佐子 厚労省元局長の“戦い”演じる

[ 2010年12月24日 06:00 ]

TBSドラマ「私は屈しない」で主人公を演じた田中美佐子(右)と原案の江川紹子さん

 厚生労働省の女性元局長の無罪が確定した文書偽造事件がドラマ化される。TBSのスペシャルドラマ「私は屈しない~特捜検察と戦った女性官僚と家族の465日」(来年1月31日後9・00)。ジャーナリストの江川紹子さん(52)が元局長を取材した月刊誌の記事が原案のフィクション。女優の田中美佐子(51)が主人公を演じる。

 原作は、今年9月に月刊文芸春秋に約20ページにわたって掲載された江川さんの記事。主に「私」という一人称で書かれており、検察による取り調べの様子や拘置所生活を支えた家族ら、支えた人たちが書かれている。
 ドラマ化はTBSの北川雅一プロデューサーがこの記事を読んだのがきっかけ。「不条理の中で“やっていない”と言う強さと家族の絆に感動した。会社から退社を迫られるなど不条理なことが起きるこの時代に生きるヒントになると思った」と話している。
 当時の記者への取材などを加え、オリジナルドラマとして作り上げた。無実を主張しながらも逮捕された元局長が「認めてしまえばすぐにここから出られる」などの甘い言葉にも負けず、拘留や取り調べに耐える姿と家族の姿が描かれている。
 この事件は元局長の無罪が確定した後、証拠品に当たるフロッピーディスクのデータが書き換えられていたことが発覚し、最高検が元検事を逮捕する事態に発展。検察トップの大林宏検事総長がこの事件など一連の不祥事の責任を取り、年内に辞任する意向を固めるなど波紋は今も広がっている。そうした中でのドラマ化に視聴者の大きな関心が集まりそうだ。
 主演の田中は「こうやってえん罪ができていくってことを(ドラマを機会に)ぜひ知ってほしいと思います」とコメント。江川さんは「不本意なことで窮地に立たされた時でも生き抜く力とは何なのかを教えてもらいました。それを今度はドラマを通じてより多くの人たちを共有できるのだと期待しています」と話している。

 ◆厚生労働省文書偽造事件 障害者団体への郵便料一部免除制度を利用できるよう実体のない団体に証明書を偽造したとして、大阪地検特捜部は09年6月、厚生労働省元局長を逮捕、その後起訴した。大阪地裁は今年9月、元局長に無罪判決を言い渡し、最高検は押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして特捜部で主任を務めた検事を逮捕、起訴した。改ざんを隠蔽(いんぺい)したとして前特捜部長ら元上司2人も起訴され、3人は懲戒免職となったが、元上司2人は無罪を主張している。

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