松任谷由実“時間旅行”で全国も空も飛ぶ!

[ 2009年4月10日 06:00 ]

 シンガー・ソングライター松任谷由実(55)の4年半ぶりの全国ホールツアーの最終リハーサルが9日、神奈川県横須賀市のよこすか芸術劇場で行われた。半年間で全61公演のロングツアー。宙を飛ぶなどのイリュージョンのほか、40年前の学生運動の頃がよみがえる“時間旅行”を歌で体感。文字通り「“いちご白書”をもう一度」と思えるライブだ。

 テーマは「旅」。舞台セットは「駅」をモチーフにし、人生のさまざまな岐路を旅の乗り換え地点になぞらえて表現した内容になっている。
 ユーミンは、いわば添乗員や客室乗務員の存在。最初のトークも「これから2時間ちょっとの間、いろいろな場所、時間を経由しながら皆さんを最終目的地までご案内したいと思います。最後までごゆっくり…」というあいさつだ。
 歌での“時間旅行”にぴったりの「まずはどこへ行こう」など、新アルバム「そしてもう一度夢見るだろう」の収録曲を中心にした構成。ユーミンが青春時代を淡々と語り始めたのは7曲目を歌い終えた後だ。
 「学生運動があちこちで起こり、大学はバリケードで封鎖され、いたるところで集会が行われ、フォークソングは大学生のメッセージになっていました。私はその頃、まだ高校生で汚い格好でいやな音楽だなあって横目で見ながらいた」
 思わず笑いが起こる客席。そして「私は夜、家を抜け出して遊びに行くことしか頭になくて。ディスコとか深夜映画とか。学生運動がどういうもので、どういうイデオロギーでなんて興味がなかった」と振り返った。
 理解を深めたきっかけは数年後に見た米映画「いちご白書」。政治に無関心だった男子学生と活動家の女子学生の物語。学生運動というテーマではなく「私が心動かされたのは激しい潮流の中で知り合うその2人のことだった」と説明。当時の代表曲などを立て続けに歌い、歌謡曲やフォーク、ロックとも違う「ニューミュージック」を台頭させたユーミンの原点と青春時代に帰る“時間旅行”に観客は浸った。
 歌唱中、弾むように跳びはねながら宙を浮遊し、姿を消すなど、年齢を感じさせない軽快なイリュージョンも見どころ。10日から同所でスタートし、10月3日の東京・国際フォーラムまで33都市61公演になる。

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