医師・渡哲也 自らの体験と重なるがん告知

[ 2008年8月5日 06:00 ]

テレビ朝日スペシャルドラマ「告知せず」に外科医役で出演する渡哲也

 俳優の渡哲也(66)がテレビ朝日のスペシャルドラマ「告知せず」(年内放送)に医師役で主演する。がん告知を信条とする外科医が、妻にがんが見つかり、告知すべきかどうか苦悩する役どころ。渡自身も直腸がんの告知を受けて91年に手術しており「私は、今回のドラマの妻のような症状の進んだ人には告知はしたくない」と話している。妻役は高畑淳子(53)、息子で研修医役を滝沢秀明(26)が演じる。

 医師役を演じたのは初めて。渡は「避けていたわけではないが、積極的にやりたいわけでもなかった。今回は良い内容のドラマなので」と説明する。
 87年7月、故石原裕次郎さん(享年52)が肝細胞がんで亡くなった。渡らは病名を知っていたが、再起にかけて闘っていた裕次郎さんの姿を見て、知らせなかった。それだけに、「告知というと自分より、裕次郎さんを思い出す。私は、今回のドラマの妻のような症状の進んだ人には告知はしたくない。早期の人には一緒に闘おうと言えるけど…」と話す。
 渡自身は91年6月に直腸がんの告知を受け、手術を受けた。早期発見で、芸能人では初めてがんを公表して闘った。「昼間は誰かが病室に来てくれて気が紛れたが、当時はがんイコール死というイメージだったので、夜、1人になると、これからどうなるのかと考えた」と振り返る。
 患者の気持ちも身をもって知るだけに「撮影中、明るく振る舞う高畑さん演じる妻がふと寂しそうな顔をするのを見ると、普段のドラマより倍疲れます」と苦笑い。死と向き合った経験が画面からにじみ出るドラマになりそうで「“こういう夫婦の形があればいい”と見てもらいたい」と語った。
 撮影は、山梨県立中央病院で行われ、手術シーンなどもリアルに描く。合間に、病院内で患者と会うと渡は丁寧にあいさつを交わす。「頑張ってください」と手を差し伸べると、渡ががんと闘ってきたことを知っているためか、患者たちも勇気づけられているという。企画した石原プロモーションの小林正彦専務は「がん告知は誰もが直面する可能性があること。家族の愛のドラマとして見てほしい」としている。

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2008年8月5日のニュース