サザン 区切りの無期限活動休止宣言

[ 2008年5月19日 06:00 ]

 国民的バンド「サザンオールスターズ」が08年内の活動をもって無期限で活動を休止する。所属事務所アミューズと所属レコード会社ビクターが18日、発表した。桑田佳祐(52)らメンバー5人が今後、グループの枠にとらわれずに活動するため決断したという。6月25日にデビュー30年を迎える矢先の、想定外の休止宣言は音楽界に大きな衝撃を与えそうだ。

 30年目の大きな決断は、原点回帰を目的に桑田から切り出した。
 「この年齢になって、もう一回ミュージシャンとして、エンターテインメントにかかわる人間として何ができるか。サザンの活動だけをあてにしないで視野を広げていこうよって話をしました。現状に甘えずに自分自身で何かをつくって、さらにステップアップして戻ってこられたら素敵だなと思う」
 ほかのメンバー4人と具体的な話し合いがもたれたのは今年に入ってから。桑田は、メンバー個々の“スキルアップ”を見据えた前向きな休止宣言であることを強調している。
 これまでも、桑田らのソロ活動で、結果としてサザンが活動休止になることは何度かあった。しかし、明確に活動休止を宣言したのは30年間で初めて。これについては「先々のことも考えて今、30周年という区切りのいい年に決断しました。いつもせっかくサザンの活動を首を長くして待っていてくれるファンを、今までもただ漠然と待たせてしまうことが多くて、僕は時折申し訳なく感じてきた。なので、この機会に先々のことを早めにお知らせしておきたかった」と説明。さらに「自分の中では仕事に対してのモチベーションが上がらないことや、しばらくは違った方向性の活動を目指すことに関して、皆さんにウソをついてもしようがない」としている。
 休止期間についてアミューズ側は「特に期限を設定することはありません」。原由子(51)が86年2月に長男、翌87年11月に次男を出産した際は、桑田が「KUWATA BAND」で活動し、これにより85年10月から88年6月までサザンの活動は止まった。休止期間は、この2年8カ月が過去最長だったが、今回はあえて宣言するなど強い意志が感じられ、これ以上に長期化する可能性もある。
 78年6月25日にシングル「勝手にシンドバッド」でデビュー。「いとしのエリー」「TSUNAMI」など30年間にわたりヒットを連発し、桑田らと同世代から10代まで幅広い支持を獲得。トップグループの座を守っている。大きな節目の今年は、多くのファンが祝福しようと記念行事の発表を心待ちにしていた。それだけに衝撃は大きい。
 だが、桑田は「これからは、やりたい時に喜んでやらせてもらう宣言だし、モチベーションが上がらない時は、ごめんなさい、あえてやりません宣言なんです」とし「決して暗い話ではない」と強調。「サザンという屋号を下ろすことは絶対にない」と解散は否定している。
 8月6日に新曲を発売。同16、17、23、24日には横浜市内で計30万人動員予定の野外コンサートを開く。それ以降の活動予定はソロも含めて決まっていない。桑田は「まずは曲をつくるとか、音楽をやる環境などをちょっと整理したり新しく模索してみたいと思う」と話している。

 ◆サザンオールスターズ 現在は桑田佳祐(ボーカル)、原由子(キーボード)、関口和之(ベース)、松田弘(ドラムス)、野沢秀行(パーカッション)の5人。同じ青山学院大生だった桑田、原、関口らで結成し、78年のデビュー当時は大森隆志(ギター、01年脱退)も含め6人組だった。バンド名は、米南部の音楽「サザン・ロック」と米グループ「ファニア・オールスターズ」に由来。

「美脚」特集記事

「中居正広」特集記事

芸能の2008年5月19日のニュース