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井上拓真 レジェンド井岡討ち初防衛 2度ダウン奪って判定3―0圧倒「あっという間の楽しい戦い」

[ 2026年5月3日 04:50 ]

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦   ○王者・井上拓真 判定3―0 同級4位・井岡一翔● ( 2026年5月2日    東京ドーム )

<ダブル世界戦>2回にダウンを奪う井上拓真(撮影・島崎忠彦)
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 WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30=大橋)が元世界4階級制覇王者で同級4位の井岡一翔(37=志成)に3―0判定で完勝し、初防衛に成功した。2回と3回に計2度のダウンを奪って、“大物キラー”の本領を発揮。井岡は日本人相手に初めて敗れ、日本人初の5階級制覇はならなかった。

 レジェンドとの対決を大差の判定で制した井上拓は「張り詰めた12ラウンド、あっという間でした。楽しい戦いでした」と笑顔で振り返った。ダウンの経験すらほとんどない井岡を2度もキャンバスにはわせた。対日本人7戦目で井岡に初黒星をつけ、一つの時代を終わらせた。

 初回から速いジャブでスピードの違いを見せると2回には右ストレートからの連打でダウンを奪った。3回にも右アッパーで井岡を倒した。以後もスピードで井岡に付け入る隙を与えなかった。

 昨年11月、那須川天心(帝拳)に判定勝ちしてWBC王座を獲得し、復活を果たした。失いかけていた情熱を取り戻したのは、格闘技無敗の「神童」を破るという強いモチベーションだった。

 井岡戦が決まると「天心戦みたいなモチベーションがある」と話した。「レジェンド」と呼び、「対日本人初黒星をつける」と気持ちを高めた。「強い自分を生み出してくれたのも井岡選手。ありがとうございました」。勝負に勝っても敬意は変わらなかった。

 7歳差の井岡とは、キャリアに大きな違いがある。井上拓が中学生のときに井岡はプロデビュー。井上拓のプロデビュー時に井岡はすでに2階級制覇の世界王者だった。井上拓が初めて世界王座に就いた半年後に、井岡は4階級制覇を達成した。

 5階級制覇を目指したそのレジェンドとの戦いを制し、次戦は天心との再戦の可能性がある。4月に9回終了TKO勝ちで復活した天心には「また戦えば、勝つ自信はある」。一方で「できれば統一戦をやりたい」とも言う。

 一度敗れているWBA王者・堤聖也(角海老宝石)とのリベンジマッチを希望した。いずれにしても「尚弥の弟ではなく、井上拓真というのをアピールしたい」と話す井上拓が目指すのは、兄からの独り立ちだ。

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