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尚弥 「八重トレ」短縮、“チーム外”合宿…団結力で勝利 サイズ警戒“対中谷”に時間を

[ 2026年5月3日 05:00 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ12回戦   ○統一王者・井上尚弥 判定3―0 WBA1位・WBC1位・WBO1位・中谷潤人● ( 2026年5月2日    東京ドーム )

<世界統一スーパーバンタム級TM 井上尚弥・中谷潤人>8回、見合う中谷(右)と井上。笑顔?(撮影・島崎 忠彦)
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 井上は過去最強の挑戦者との防衛戦に備え、これまでとは異なるルーティンで臨んだ。井上兄弟はジム先輩の元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーが考案したフィジカル強化の「八重トレ」を21年後半から導入。ジムメートも「地獄」と表現する過酷なトレーニングを試合前の約2カ月間こなし、体をいじめ抜いてきた。

 ただ今回は同トレーニングの期間を約1カ月半に短縮。“中谷対策”に多くの時間を充てるためだった。昨年、年間4試合と異例のペースで試合を消化。同12月末にもサウジアラビアで試合を行い、既に肉体も“実戦仕様”に仕上がっており、戦術や動きづくりに多くの時間を割いた。中谷には身長で8センチ、リーチで3センチ劣る。過去にラモン・カルデナス(米国)らリーチのある相手に苦戦した経験から、中谷のサイズを警戒。父・真吾氏や12年ロンドン五輪日本代表の鈴木康弘トレーナーらと細かな意見交換をしながら、対中谷のイメージを膨らませていった。

 また試合前合宿にも変化があった。井上家は昨年10月に約3年ぶりの野外合宿を再開。これまで弟の拓真、いとこで元日本スーパーライト級王者の浩樹ら身内で行ってきたが、同時期の合宿から武居由樹ら“チーム外”の選手も招集した。

 初めてゴルフ場で行った5泊6日の沖縄合宿では東京ドーム興行に出場する大橋勢5選手で参加。同行した八重樫トレーナーは「“チームのみんなで勝ちにいく”という姿勢は今までの井上家にはなかった。違う選手をメンバーに入れることで、彼らにとっても刺激になる」と話す。拓真、武居も勝利し、“団結力”が尚弥の新たな強さを引き出した。

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