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飯村樹輝弥“3カ月遅れ”の初挑戦も無念TKO負け オラスクアガはV5で盟友・中谷潤人にバトン

[ 2026年3月15日 19:45 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ   同級6位・飯村樹輝弥(角海老宝石)<12回戦>王者 アンソニー・オラスクアガ(米国、帝拳) ( 2026年3月15日    横浜BUNTAI )

<WBO世界フライ級タイトルマッチ アンソニー・オラスクアガvs飯村樹輝弥>7回、ダウンする飯村(撮影・松永 柊斗)
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 世界初挑戦のWBO世界フライ級6位・飯村樹輝弥(28=角海老宝石)は同級王者アンソニー・オラスクアガ(27=米国、帝拳)に9回1分19秒TKO負けし、世界王座奪取を逃した。

 序盤から圧力をかけてきたオラスクアガに後退を強いられ、フック、アッパーなどの連打を浴びたた。2回からアッパーやワンツーで細かく反撃したものの、王者のパワーパンチに押される展開。4回は右ストレート、5回はアッパー3連打で顔をはね上げられた。7回には右アッパーからの左フックで前のめりにダウン。9回、右アッパーからの左フックで大きくのけぞるとレフェリーが試合をストップした。

 金星を挙げることはできなかった。「フライ級の中で一番強いチャンピオン。勝てれば何でもいい。愚直に食らいついていく」と玉砕覚悟で挑んだ一戦。昨年12月にオラスクアガへの挑戦が内定も、自身が左肋骨(ろっこつ)を骨折したため辞退。待望の世界初挑戦だったが、コンスタントに防衛を重ねる絶対王者に屈した。

 夫婦で挑んだ初の大一番だった。日大4年時から交際していた元アマチュアボクサーの真成美さんと、日本フライ級王座を奪取した23年に結婚。真成美夫人は現トレーナー兼マネジャーとして夫をサポートし、この日もセコンドとして懸命に戦いを支えた。飯村は練習時間確保のため、1月から家族と離れてジム周辺の豊島区内で一人暮らし。試合3日前からは真成美さんも駆けつけ、三日三晩勝つための秘策を話し合ったという。「勝ってベルトを巻くことが最高の恩返しになる」と話していたが、家族に世界のベルトを届けることはかなわなかった。

 一方のオラスクアガは、WBO王座を5度防衛した王者に贈られるチャンピオンリングを手にした。10代半ばから切磋琢磨(せっさたくま)してきた、前WBC&IBF統一世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が5月2日、東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)への挑戦が決定。オラスクアガはビッグマッチの当日、セコンドに入る予定だ。「もちろん潤人が勝つと信じている」と話しており、親友にバトンをつなぐ勝利となった。

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