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元5階級制覇レジェンドが激闘の末に散る…ドネアが“神の左の継承者”に8RTKO負け 最後はタオル投入

[ 2026年3月15日 20:30 ]

WBA世界バンタム級挑戦者決定戦   同級1位 ノニト・ドネア(フィリピン)<12回戦>同級4位・増田陸(帝拳) ( 2026年3月15日    横浜BUNTAI )

<WBA世界バンタム級挑戦者決定戦 ノニト・ドネアvs増田陸>8回、ドネアを攻める増田(左)(撮影・松永 柊斗)
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 WBA世界バンタム級挑戦者決定戦で同級1位のノニト・ドネア(43=フィリピン)が同級4位の増田陸(28=帝拳)に激闘の末、8回にセコンドタオル投入でTKO負け。元5階級王者は世界挑戦権を再び手にすることは出来なかった。

 レジェンドは激闘の末に再び日本で散った。1Rは緊張感のある立ち上がりとなった。終了間際に強烈なフックを出したが、空振りに終わった。2R以降も両者パンチが交差した。5Rにはギアを上げて、積極的に前に出た。しかし相手のパンチで右目の上をカットして流血した。6Rは激しい打ち合いとなった。相手の強烈なパンチで動きが止まる場面がありながらも、ドネアも強烈なパンチで相手の動きも止めた。しかし7Rになると動きが鈍った。終盤にはワンツーの左ストレートを被弾してダウンを喫した。

 ダメージが残る中で8Rのゴングは鳴った。しかしドネアは相手のパンチの連打を被弾。最後はセコンドがタオルを投入してTKO負けとなった。

 リングを降りると、リングサイドで試合を見守っていたWBAバンタム級王者・堤聖也(30=角海老宝石)と会話を交わした。花道ではファンに向けて「ワタシハサムライデス!」とコメントを残して退場した。

 1年10カ月ぶりの復帰戦となった昨年6月にフライ級での世界挑戦経験を持つアンドレス・カンポス(チリ)とWBA世界バンタム級暫定王座決定戦で激突したドネア。偶然のバッティングでドネアが右目上をカットし、試合続行不可能となったため負傷判定となり、3―0で判定勝ちした。

 同年12月にはWBA同級正規王者の堤聖也(角海老宝石)との統一戦に挑んだ。1―2で判定負けも堤を追い詰め、健在ぶりを印象づけた。試合中は右目上をカットしたが「縫合も必要ない傷たった。ダメージもない」と試合後は京都を観光するなど日本でクリスマス休暇を過ごし、今年1月からセブ島での練習を開始した。

 挑戦者決定戦を争う対戦相手の増田の印象については「とんでもない右…違った、左だ。とんでもないパワーを持っていて、非常に危険な選手。だが、自分もこの業界に25年もいて、あらゆるものを経験してきた。2人がリングに上がってどんなものが生まれるのか楽しみです」と口にした。

 そして今回の試合に向けては新トレーナーとしてガブリエル・フローレス氏を招へい。プロとアマチュアでの経験もあり「ボクシングIQが高く、知識の素晴らしい人物」と説明したドネア。

 「今回は基礎から新しいことをやってきた。今はボクシングが楽しい。ゲイブ(ガブリエル)がかつての自分を取り戻してくれた。新しい自分を見せられる」と自信満々の言葉を並べていたが、“神の左の継承者”と呼ばれる男に敗れた。

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