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井上尚弥 ピカソに判定3―0で完勝も「今夜は良くなかった」メイウェザーら抜く歴代1位の世界戦27連勝

[ 2025年12月27日 23:28 ]

世界スーパーバンタム級4団体タイトルマッチ   4団体統一王者・井上尚弥(大橋)<12回戦>WBC同級2位 アラン・ピカソ(メキシコ) ( 2025年12月27日    サウジアラビア・リヤド ムハマド・アブド・アリーナ )

<ナイト・オブ・ザ・サムライ>6回に左ボディーを繰り出す井上尚弥(撮影・島崎忠彦)
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 世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(32=大橋)が無敗挑戦者のアラン・ピカソ(25=メキシコ)を判定で破り、自身の男子史上最多記録を更新する6度目の4団体王座同時防衛に成功。ジョー・ルイスとフロイド・メイウェザー(ともに米国)を抜く、歴代単独1位の世界戦27連勝を飾った。判定は3―0。1人はフルマークの120―108、残り2人も119―109、117―111をつける完勝だった。

 “新たな聖地”サウジアラビアでもモンスターが強さを見せつけた。1回は高くガードを固めるピカソと距離をとりつつ、ジャブを出して相手の出方、距離感を確認。2回からは前に出て上下にパンチを繰り出し、攻勢を強めた。中盤以降、ピカソはガードを上げて前に出てきたが、井上が手数で上回り的確にパンチを当てた。最後まで試合を支配した井上。ピカソの強いメンタルと粘りを前にKOすることはできなかったが、判定は1人がフルマークと3―0の完勝だった。

 初のサウジアラビア興行で“モンスター”らしいKO劇も期待されたが、2試合連続の判定勝利。周囲の期待を十分理解している尚弥は、リング上のインタビューで「今夜は良くなかったです…良くなかった」と苦笑いを浮かべた。自身の試合前には中谷潤人がスーパーバンタム級転向初戦で苦戦しながらも判定勝利。尚弥は、ファンが心待ちにする対戦に「(中谷が)無事に勝利できたということで、いろいろな方向性含め交渉していきたい。日本のファンの皆さん、期待はしていてください」と力強く語った。

 13年以来自身2度目の年間4試合。異例の過密日程に海外メディアは肉体的疲労などを指摘したが、本人だけはどこ吹く風だった。弟の拓真(29=大橋)が那須川天心(帝拳)とのWBC世界バンタム級王座決定戦が控えていたこともあり、9月のアフマダリエフ戦直後からすぐに練習を再開。弟のサポートに努めながら自身も前戦直後に走り込み合宿に参加。中2カ月でも過密日程を完遂し、健在を証明した。

 2戦ぶりの海外戦に備えた予行演習も万全だった。5月の米ラスベガス戦前には年末のサウジ参戦も視野に入れ、日本で行きつけの焼き肉店オーナーが専属シェフとして同行。さらに今回はそのシェフがサッカー日本代表のA代表専属シェフを務めた西芳照氏からアドバイスを受け、栄養面などをサポート。英知を集め、プロ初の中東決戦に備えた。

 来年5月には東京ドームで中谷潤人(27=M・T)との頂上決戦が計画されるも、前日には自身の口から世界5階級制覇を目指す選択肢があることも明言。年末には再びサウジアラビアで試合を行う可能性も浮上している。日本人同士の“頂上決戦”も見据え、26年もモンスターがボクシング界を席巻する。

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