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中谷潤人 スーパーバンタム級初戦で苦闘も判定勝ち!日本新デビュー32連勝 尚弥戦実現へ“残った”

[ 2025年12月27日 22:03 ]

スーパーバンタム級   WBA&WBC&WBO1位・中谷潤人(M.T)<12回戦>WBC10位 セバスチャン・エルナンデス(メキシコ) ( 2025年12月27日    サウジアラビア・リヤド ムハマド・アブド・アリーナ )

<ナイト・オブ・ザ・サムライ>勝利し客席に向かって手を合わせる中谷。右目は大きく腫れる(撮影・島崎忠彦)
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 世界3階級制覇の中谷潤人(27=M.T)がスーパーバンタム級転向初戦で世界ランカーのセバスチャン・エルナンデス(25=メキシコ)に苦しみ抜いた末に3―0で判定勝ちし、国内新記録のプロデビューから32連勝を飾った。来年5月上旬、東京ドームでの同級世界4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)実現へ生き残った。

 中谷が新階級初戦を何とかモノにした。スター選手を呼び寄せる興行で世界的な注目を集めているサウジで、日本が誇る“モンスター”と初の共演。井上より1つ前のセミでリングへ上がり、自身より2センチ長身のエルナンデスを退けた。

 やや低い構えから細かいステップとロングジャブで距離をつくり、初回から得意のアッパーで顎をはね上げ、強い左ストレートを打ち込んだ。途中まで連打が持ち味のエルナンデスに手を出させなかったが、3回からは“相手の土俵”である接近戦に応じて苦戦を強いられた。フットワークも使いながらボディーやアッパーで対抗したが、打ち合いではタフな相手の前進を止められなかった。ラウンドを進むたびに増した右目上のはれが苦闘を物語った。ジャッジの採点は115―113が2人、118―110が1人で、いずれも中谷を支持した。

 減量による体へのダメージが軽減された分、練習からスピードアップを実感していた。恒例のロサンゼルス合宿では、5月に井上からダウンを奪ったラモン・カルデナス(米国)と計99ラウンドものスパーリングを消化。井上と体格がほぼ同じで、スピードもあるカルデナス相手に、新階級での距離感を確認した。持ち味の多彩なパンチにも磨きをかけ、「スーパーバンタム級の方が絶対に良いという感覚がある」と断言していた。

 一方で、スーパーバンタム級に懸念もあった。初めて世界を獲ったフライ級から階級を上げるたび、規格外だったリーチなど体格的なアドバンテージは減り、対戦相手のパワーや耐久力は上がってきた。エルナンデスに対しても「僕が組み立ててきたものを一発で崩される可能性が大いにある」とパンチ力を警戒していた。

 前日の26日、井上が来年5月の試合について「中谷戦かフェザー級で5階級(制覇)を狙うかどうなるか分からない」と仰天発言。期待されていた日本人頂上決戦は一転、“開催危機”を迎えた。大橋ジムの大橋秀行会長は「明日の試合を見てから決めたい」と中谷の試合をテストマッチと位置づけていたが、挑戦権を何とか確保する試合となった。

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