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元世界4階級制覇王者の田中恒成氏「僕も鼻血が出た」矢吹正道の左ジャブ、硬さの秘密は…

[ 2025年12月22日 20:10 ]

矢吹正道
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 プロボクシングIBF世界フライ級王者の矢吹正道(33=緑)が22日までにABEMAボクシングの公式YouTubeチャンネルに出演し、武器である左ジャブについて語った。矢吹は27日に愛知県国際展示場で同級1位の指名挑戦者フェリックス・アルバラード(36=ニカラグア)を相手に初防衛戦に臨む。

 同じ愛知県にある畑中ジムで活動した元世界4階級制覇王者の田中恒成氏(30)が緑ジムを訪問し、本人に聞き取りながら左ジャブの「秘密」を解き明かした。

 矢吹は弟の力石政法(31=大橋)とのマスボクシングで左ジャブのタイミングをつかめず、さまざまに深く研究したという。オーソドックスで構えた際に前に置くのは左足。これを踏み出す前後や着地する前後など、いろんなタイミングで左ジャブを出し「相手が来ると思っていない」瞬間に放つ。そして相手から見えにくい「ノーモーションで打つ」ことも重要と語った。

 現役時代にスパーリングでたびたび矢吹と手合わせした経験がある田中氏がここで説明を加えた。(1)構えた位置から拳を水平に前へ出した場合、(2)左肘を高いの位置に構えて肩肘を動かさずに拳を振り下ろすように出した場合を実演した。(1)は肘が当初の位置から拳の高さまで上がり、(2)は拳が肘の高さまで下りてくる。正面に立っている対戦相手にとって(2)の方が「モーションが見えにくかったりする」と田中氏が指摘した。

 さらに田中氏は「(肘の高さをほぼ変えずに拳を下ろす形のジャブは)モーションがない代わりに(威力が)弱かったりする。でも弱くないのが(矢吹が放つ左ジャブの)他との違いです。スパーリングやった時に感じたんですけど、正道さんのジャブは硬いです。だから試合とか鼻血が出ます。僕も(スパーリングで)鼻血が出たことあります」などと補足した。

 その後、田中氏は右手でカメラを構えながら左手にミットを着けて左ジャブを受けた。「パンチが奥までグーンと来ていた。硬さをメチャクチャ感じた。それにストレートみたいな感じですね。軽くないですね、ジャブが重たいなという感じ」と威力を証言した。矢吹は“硬さ”の秘密について「当たる瞬間に(拳を)入れる。握る?(拳を)入れこむという感じ」と自身の感覚を説明した。田中は「(実際に当たる位置より)もう少し先にまで拳を当てるイメージですかね」と応じた。さらに矢吹は「試合でもジャブが当たればストレートが当たったぐらいの気分でいる。ダメージは蓄積しているだろうと思って戦っている」と“武器”に対する自信を改めて示した。

 試合のもようはABEMAで無料ライブ配信される。

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