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中谷潤人 難敵完封した尚弥のアウトボクシングは「もちろん想定」 来年の頂上決戦までに「上回っていく」

[ 2025年9月18日 15:32 ]

<中谷会見>王座返上を発表した中谷(撮影・光山 貴大)
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 プロボクシングWBC&IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(27=M・T)が18日、相模原市内の所属ジムで会見し、スーパーバンタム級へ転級するため今月中に王座を返上することを発表した。

 来年5月に東京ドームで内定する世界同級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)との頂上決戦へ、いよいよビッグバンが動き出した。「このベルト2つを返上して、スーパーバンタム級で5つのベルトを取りに行くという気持ち」と力強く宣言。米老舗専門誌「ザ・リング」の同級認定ベルトも含め、井上の保持する5本のベルトを奪うと“宣戦布告”し「凄くワクワクしている。いろんな意味で試されてる部分があると思うので、そこをしっかり楽しみながら乗り越えていきたい」と決意に満ちた表情を浮かべた。

 中谷は6月8日にIBFバンタム級王者だった西田凌佑(六島)に6回終了TKO勝ち。同級での5戦全てでKO勝ちという快挙を成し遂げ、自身初の王座統一に成功。現階級でやり残したことはない。「強いと言われている井上選手がいることが凄くモチベーションだった」と西田戦直後から転級を決断。バンタム級での減量が苦しくなったことも一つの理由だが、視線の先には常に“モンスター”の存在がある。

 14日に名古屋・IGアリーナで行われた井上の防衛戦は現地で観戦。試合後はリングインタビュー中の井上から「中谷く~ん!あと1勝、12月お互い頑張って、来年東京ドームで戦いましょう!」と呼びかけられ、両手を掲げ笑顔で応えていた。「引き出しが凄く多彩。幅の広さを感じた」と完封劇に感嘆。WBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)を完封した井上のアウトボクシングについては「もちろんその想定はしている」と対戦時のイメージを膨らませながら「その上でも上回っていかないと勝利できないと思ってる。これからしっかりチームと話し合って勝利するために築き上げていきたい」と表情を引き締めた。

 所属ジムの村野健会長によると、スーパーバンタム級での世界挑戦は来年以降となり、転級初戦はノンタイトル戦となる見込み。次戦は未定だが、12月27日にサウジアラビアで行われる興行に出場することが濃厚で、相手にはWBC同級8位にランクインする19戦全勝18KOのセバスチャン・エルナンデス(24=メキシコ)らが浮上する。中谷はすでにスパーリングを再開し、10月に走り込み合宿、11月には米ロサンゼルスでのスパー合宿を予定する。

 すでに瞬発系トレーニングで筋肉量を増やし、通常体重は約65キロに。減量は転級後も10キロ程度だが「意識したらすぐ、ぐっと落ちていくと思う。勉強材料にしていきたい」と強調。「階級を上げてアドバンテージは多少少なくなるとは思う。また工夫が必要になってくると思うので、そこの幅の広さを見ていただきながら引き続き“ビッグバン”がさく裂するのを楽しみにしてほしい」と、来年以降の世界4階級制覇と“打倒尚弥”だけを見据えていく。

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