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寺地拳四朗まさか…統一王座から陥落し涙 “神の子”に判定負け 5回に右ストレートでダウン奪うも

[ 2025年7月30日 22:35 ]

プロボクシング U-NEXT BOXING.3 WBA&WBC世界フライ級タイトルマッチ   統一王者 寺地拳四朗(BMB)<12回戦>WBC2位・WBA3位 リカルド・サンドバル(米国) ( 2025年7月30日    横浜BUNTAI )

<WBC・WBA世界フライ級タイトルマッチ 寺地拳四朗vsリカルド・ラファエル・サンドバル>試合を終え、涙を流す寺地(撮影・松永 柊斗) 
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 WBC&WBA統一世界フライ級王者・寺地拳四朗(33=BMB)が挑戦者のリカルド・サンドバル(26=米国)に1―2の判定負け。WBC2度目、WBAは初防衛に失敗して統一王座から陥落した。寺地はWBCライトフライ級王者時代の21年9月に矢吹正道(LUSH緑、現IBFフライ級王者)に10回TKO負けして以来、約3年10カ月ぶりにプロ2敗目(25勝16KO)を喫した。

 序盤はジャブの差し合いで静かな立ち上がり。寺地はタイミングの良いジャブで挑戦者をじわりじわりと押し込んでいくが、対するサンドバルはかぶせるような右を虎視眈々と狙ってくる。3回に入ると相打ちで被弾も増えてきたが、5回に寺地の狙いすました右ストレートがガードの隙間からさく裂。ダウンを奪った。

 6回に入りさらに攻勢を強めると、ワンツーを当てるなどペースをつかむ。しかし7回にサンドバルが息を吹き返し、徐々に打ち合う展開に突入。互いに被弾しながら一歩も引かず、最終回も顔を腫らしながら前に出続けたが、最後までタフな挑戦者に決定的な一打を与えられず、そのまま終了のゴングを聞いた。115―112、117―110で2人がサンドバル、114―113で1人が寺地の判定1-2、王座陥落となった。

 判定結果を聞くと新チャンピオンに拍手を送ったが、リングの上で涙を浮かべながら周囲に頭を下げた。

 “神の子”の愛称を持つサンドバル戦へ向け、ディフェンスを強化してきた。従来は前後の動きとガードに頼っていたが、頭の位置を小刻みに動かして的を絞らせにくくした。5月のロサンゼルス合宿ではWBC&IBF統一世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)を指導するルディ・エルナンデス・トレーナーに師事。顔の後ろまで引いていた右手のガードを顎の前で固定してブロック力を高め、左腕をLの字に立てて体に引きつけ左肩でパンチをいなす「L字ガード」も取り入れた。王座統一に成功した3月のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)戦を含め、近年は激闘続き。「ヒヤヒヤさせずに勝ちたい」と“脱却”を誓っていたが、習得には時間が足りなかった。

 見栄えの良いKO防衛も狙っていた。王座統一後、米リング誌選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で井上、中谷に次いで日本人3人目となる9位にランクイン。「ランキングも上げたいので勝ち方も大事」とアピールを意識していたが、空回りする結果となった。

 今後はスーパーフライ級に上げての3階級制覇を見据えていた。12月27日に井上尚弥が出場予定のサウアジアラビアでの興行「リヤド・シーズン」からも出場オファーが届いていた。世界での知名度も高まっていたが、一転、キャリアのピンチに立たされた。

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