×

PFP1位ウシクが2度目のヘビー級4団体王座統一に成功! デュボアに5回KO勝ちでIBFベルト奪回

[ 2025年7月20日 06:38 ]

プロボクシング世界ヘビー級4団体王座統一戦   WBAスーパー&WBC&WBO王者 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)<12回戦>IBF王者 ダニエル・デュボア(英国) ( 2025年7月19日    英ロンドン ウェンブリー・スタジアム )

2度目のヘビー級4団体王座統一に成功したウシク(ロイター)

 世界ヘビー級4団体王座統一戦はウェンブリー・スタジアムに約8万人の観衆を集めて行われ、3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(38=ウクライナ)がIBF王者ダニエル・デュボア(27=英国)との再戦に5回1分52秒KO勝ちし、同級史上2度目の4団体王座統一を成し遂げた。ウシクはプロデビューからの連勝を24(15KO)に伸ばし、WBAスーパー王座とWBO王座は5度目、WBC王座2度目の防衛に成功するとともに、IBF王座獲得で「アンディスピューティッド・チャンピオン(議論の余地のない王者)」に返り咲いた。

 体格で勝るデュボアがプレスをかけて右ストレートを狙い、サウスポーのウシクが右手で防ぎながら左を打ち込む展開。2回終盤にウシクが左カウンターを放ったが、デュボアは前進をやめずにショートパンチを当てて主導権を渡さない。しかし5回、ワンツーで優位に立ったウシクが、焦って出てきたデュボアから右フックで最初のダウンを奪取。立ち上がったデュボアに左フックを叩き込んで再び倒し、決着をつけた。

 ウシクはリングインタビューで「38歳はまだ若い。これは始まりに過ぎない。チームとウェンブリーに感謝したい。この勝利は人々のためにある」とコメントした。次の相手を問われると、まずは「タイソン・フューリー?」と過去2度勝った地元・英国の元3団体統一王者の名を口に。さらに“3つのオプション”としてデレク・チゾラ(英国)、アンソニー・ジョシュア(同)、ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)と新旧王者の名前を次々に挙げ、最後に「まずは休みたい」と話した。試合前には、引退するまでに故郷ウクライナで試合をする希望も明かしていた。

 アマチュアの12年ロンドン五輪ヘビー級金メダリストで、プロでもクルーザー級で4団体王座統一を達成したウシクは、21年9月に当時の3団体統一世界ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(英国)を判定で破り、2階級制覇に成功してWBAスーパー・IBF・WBO王座を獲得。ジョシュアを再戦でも破ったあと、23年8月に当時のWBA正規王者デュボアに9回KO勝ちし、団体内王座統一に成功した。もっとも、5回にデュボアのボディーショットでウシクが倒れたにも関わらず、ローブローの裁定でダウンとはならなかったこともあり、デュボア陣営はずっと再戦を主張していた。

 ウシクは24年5月にタイソン・フューリー(英国)に2―1で判定勝ちし、史上初のヘビー級4団体王座統一を達成。テレンス・クロフォード(米国)、井上尚弥(大橋)に続き史上3人目となる2階級での4団体王座統一に成功し、米専門誌リングマガジン選定のパウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)で1位となった。フューリーとの再戦を優先して同年6月にはIBF王座を返上し、12月の再戦でも3―0で判定勝ち。6月の王座決定戦でフィリップ・フルゴビッチ(クロアチア)に8回TKO勝ちしたデュボアが、新たにIBF王者となっていた。

続きを表示

この記事のフォト

「井上尚弥」特集記事

「中谷潤人」特集記事

格闘技の2025年7月20日のニュース