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ユーリ阿久井がWBA世界フライ級新王者!無敗王者判定で下す 「みんなで獲った」岡山県ジム初の王者に

[ 2024年1月23日 20:03 ]

<アルテム・ダラキアン×ユーリ阿久井政悟> 3回、ダラキアンを攻めるユーリ阿久井 (撮影・後藤 大輝)
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 WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦が23日、エディオンアリーナ大阪で行われ、同級1位のユーリ阿久井政悟(28=倉敷守安)は王者アルテム・ダラキアン(36=ウクライナ)に判定で勝利し、初の世界王座を奪取した。116-112、117-111、119-109の3―0の判定勝ちだった。

 岡山県のジム所属では初の世界王者誕生。リングサイドでは岡山県出身の元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎(大阪帝拳)が勝利を見守った。

 無敗の王者が体の柔軟性を生かしてアウトボクシングを展開する中、ユーリはガードを固めながら前に出る展開となった。序盤から中盤にかけては距離を詰められない場面が多かったが、中盤以降はパンチが届く場面が増え、ポイントを上回った。

 サッカー少年だった中学1年の時、テレビで見たWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(真正)のKO勝利に「かっこいい」と感激。元ボクサーだった父・一彦氏と伯父・赤沢貴之氏の影響もあり、中学2年で倉敷守安ジムで本格的にボクシングを始めた。

 以来岡山にこだわって戦ってきた。ボクシング部がなかった岡山翠松高時代にはフィギュアの先生に顧問になってもらって大会に出場。関東の大学から勧誘があったが、地元の環太平洋大に進んでボクシングを続けた。

 リングネームは「ユーリ」。旧ソ連出身で90年代にWBC世界フライ級王座を9度防衛した勇利アルバチャコフ(協栄)に顔が似ていることから名付けられた。18歳でプロデビューすると、本家にも劣らぬ必殺の右ストレートを武器にKO勝利の山を築いた。11度のKO勝利のうち、9度が第1ラウンド決着という数字がその威力を物語る。

 19年に日本王者となり、21年には高校2冠の大橋ジムのホープ、桑原拓に10回TKO勝利するなど着実に実績を積み上げて世界挑戦にたどりついた。当初は昨年11月に対戦予定だったが、同じ興行に出場予定だった井上拓真の肋骨骨折によって延期になった一戦。しっかり再調整した。「岡山の人々に元気を与えたい。勝ってベルトを持ち帰りたい」。そう宣言していた28歳が岡山から世界の頂点にたどりついた。

 ▼ユーリ阿久井 (ダラキアンは)難敵の前に素晴らしい人間で、対戦することがなかったら一生尊敬していたボクサー。試合なのでそういう感情を抜きにして、自分の力をぶつけました。待ち望んでいたベルト。守安ジムの先輩、会長、みんなが欲しがっていたチャンピオンベルト。みんなで取ったチャンピオンだと思います。ここまで支えてくれたジムの先輩、後輩、守安会長、子供も妻も親も、全員に感謝したい。(夫人へ)世界に挑むプレッシャー、ストレスを与えて生活していた。ゆっくりしようね。

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