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井岡、京口、比嘉らとスパー積んだ吉良大弥がフライ級決勝進出 国体王者・平塚を撃破

[ 2022年11月26日 17:35 ]

ボクシング全日本選手権第4日 ( 2022年11月26日    東京・墨田区総合体育館 )

全日本選手権男子フライ級決勝へ進出した吉良大弥
Photo By スポニチ

 準決勝が行われ、男子フライ級(51キロ以下)は牧野草子(自衛隊)と吉良大弥(東農大)が27日の決勝に勝ち上がった。前年優勝(52キロ以下)の牧野は田村拓実(大野石油点)に5―0で、昨年の世界ユース選手権8強の吉良は10月の栃木国体を制した平塚駿之介(駒大)に3―2で勝った。

 準決勝屈指の好カードは吉良に軍配が上がった。持ち味のパワーパンチを振るう吉良と細かく手数でまとめる平塚。1、2回ともに3―2でリードした吉良が、同じく接戦だった関東大学リーグ最終戦に続いて接戦を制した。「手応えは結構あった。当てられずに当てて、パンチの質でも上回ったと思う」。パンチをもらわないように意識して慎重になった2回はやや手数が減ったが、「当てられずに一発を当てて、あとはガード越しに受けることを続ければ、安定してケガなく勝てると思った」とトーナメントを意識した戦い方だったことを明かした。

 プロ選手とスパーリングをする機会が多く、これまでWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)、前WBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(ワタナベ)、元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(志成)らと手合わせしてきた。「アッパーの質やボディーがアマとは違う。相手も自分も当たる距離でのディフェンスがプロはうまいので、そこを自分のボクシングに生かすことを目指している」。将来的にはプロも視野に入れているが、当面の目標は24年パリ五輪出場だ。五輪予選を兼ねた来秋の杭州アジア大会代表入りへ、負けられない決勝では牧野と対戦する。「特徴は分かっている。自分は相手の得意なところを封じる動きができるので、そこで勝負していきたい」と抱負を口にした。

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2022年11月26日のニュース