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今大会で引退の入江聖奈「卒業式みたい」と心境 後輩との決勝は「勝てば100点」

[ 2022年11月26日 13:25 ]

<全日本ボクシング選手権 女子フェザー級準決勝>美坂(左)と握手を交わす入江(撮影・藤山 由理)
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 ボクシングの全日本選手権第4日は26日、東京・墨田区総合体育館で行われ、東京五輪女子フェザー級金メダリストの入江聖奈(日体大)は同57キロ級準決勝で美坂穂香(チャンプスポーツ)に1回1分36秒、RSC勝ちした。27日の決勝では1学年後輩の吉澤颯希(日体大)と対戦する。

 1回に鮮やかなワンツーをヒットでスタンディングダウンを奪い、さらに左ジャブで2度目のダウン。レフェリーがカウント途中で試合を止め、わずか96秒でRSC勝ちに「きょうは(浅村雅則)監督からも『自由にしていい』と言われていたので本能のままに頑張りました」と笑顔を見せた。

 卒業後はカエルの研究をするため、東京農工大大学院に進学。ボクシングは一線から退くことを決めている。今大会は現役最後の大会。「卒業式みたいな、寂しさもあり、次の道に進める希望もあり、よく分からない気持ち」と心境を明かし、決勝については「内容どうこうより、勝てば100点をあげたい」と勝利にこだわる姿勢を示した。

 決勝の相手は同期の松持亜実(日体大)に1回RSC勝ちした後輩の吉澤。スパーリングやマススパーをした経験があり、「(吉澤)颯希はパンチ力がすごくて、部員のあばらを折ったりしているので、ちょっと怖いんですけど、私の距離で終始支配して判定でもいいので何とか勝ちたい」と意気込んだ。「やっぱり後輩には負けたいない」と本音も。アジア選手権では準優勝に終わり、悔しさを味わっただけに、「日本一を獲りにいく。有終の美で」と誓った。

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2022年11月26日のニュース