ロマチェンコの10・29ニューヨーク復帰戦を正式発表「全ウクライナ国民にささげる」

ワシル・ロマチェンコ
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　プロボクシング元世界3階級制覇王者のワシル・ロマチェンコ（34＝ウクライナ、16勝11KO2敗）が10月29日、米ニューヨーク・マジソンスクエアガーデンのフールーシアターで復帰戦を行うことが12日、正式発表された。16戦全勝8KOのジャーメイン・オルティス（26＝米国）とライト級12回戦で対戦する。ロシアによる母国ウクライナ侵攻後、地元の領土防衛隊に入隊して活動していたロマチェンコは8月、競技生活再開に備えて米ロサンゼルス入り。試合に出場すれば昨年12月のリチャード・カミー（35＝ガーナ）戦以来となる。

　ロマチェンコは米興行大手トップランク社のプレスリリースで「自分はこのスポーツを愛しているし、戻ることができてうれしい。目標はライト級統一王者だが、オルティスを軽視しているわけではない。マジソンスクエアガーデンとフールーシアターは自分のキャリアでも特別な場所で、10月29日にさらに素晴らしい思い出をつくることを楽しみにしている。このファイトを全ウクライナ国民にささげたい。リングに上がる時はいつも誇らしく国旗をまとう」とコメントした。

　興行にはロマチェンコと同じくアマチュアで五輪2連覇を果たしたロベイシー・ラミレス（28＝キューバ、10勝6KO1敗）も登場。フェザー級10回戦で元WBO世界スーパーバンタム級王者ジェシー・マグダレノ（29勝18KO1敗）と対戦する。試合はスポーツ専門配信サービスのESPN＋で中継される。