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ボクシング転向の天心 スーパーバンタム級なら尚弥弟・拓真が“標的”

[ 2022年6月20日 05:30 ]

THE MATCH 2022   〇那須川天心 5ー0判定 武尊● ( 2022年6月19日    東京ドーム )

<THE MATCH2022>武尊を判定勝利で破った那須川(C)THE MATCH2022
Photo By 提供写真

 那須川のボクシング転向時に注目されるのが、どの階級で戦うかだ。武尊戦の58キロはプロボクシングのスーパーフェザー級(リミット58.9キロ)やフェザー級(57.1キロ)に近く、いずれも選手層が厚いため世界挑戦は容易ではない。実際、フェザー級には12年ロンドン五輪銅メダリストの清水聡(大橋)がおり、東洋太平洋王者だが、世界挑戦は実現していない。

 軽量級になるほど世界戦のチャンスが多くあり、現実的なのはスーパーバンタム級(55.3キロ)やバンタム級(53.5キロ)。バンタム級では井上尚弥(大橋)が4団体統一に成功すればスーパーバンタム級へ上がり、空位となる4つの世界王座を争う戦いが活性化する。一方、井上がスーパーバンタム級で王者となれば統一戦へ向かい、数年先まで世界挑戦が難しくなりそうだ。那須川が早期世界戦を目指す場合、井上尚弥の弟で現WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者の拓真(大橋)が標的となる可能性もある。

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2022年6月20日のニュース