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宮尾綾香、涙の世界王座返り咲き 2年5カ月ぶり「やっと顔向けできる」

[ 2022年2月25日 22:25 ]

<IBF女子世界アトム級王座決定戦>2―0の判定勝ちで、2年5カ月ぶりに世界王座に返り咲き、涙を流す宮尾綾香(中)
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 プロボクシングの女子ダブル世界戦が25日、東京・後楽園ホールで行われ、IBF女子世界アトム級王座決定戦10回戦は同級2位の宮尾綾香(38=ワタナベ)が同級1位の松田恵里(29=TEAM10COUNT)に2―0で判定勝ちし、新王者となった。

 この日、引退セレモニーを行った花形冴美(36=花形)が返上した王座を懸けての一戦。アマチュア経験豊富で、プロでも日本&東洋太平洋王座を獲得し、5戦目で世界初挑戦の松田に対し、宮尾は鋭い踏み込みからのボディーストレートや右オーバーハンド、左右のフックとベテランらしい変幻自在の攻撃で主導権を握る。中盤に圧力を強めた松田の左アッパー、左ストレートを浴びるシーンもあったが、終盤も要所を抑え、ジャッジ3者の採点は96―94×2、95―95と僅差ながらも勝利をつかみ取った。

 念願の世界ベルトを取り戻した宮尾は「チャンピオンになった宮尾です。応援してくれた皆さんにやっと顔向けができます」と涙が止まらず。「前の試合(WBO女子世界同級タイトルマッチ)で(鈴木)菜々江がすごい泣いていてバカにしていたのに…。全部、菜々江のせいにしておきます」と泣き続け、会場の笑いを誘った。

 15年10月にWBA・WBC王座統一戦で王座から陥落。16年12月にWBA女子世界アトム級暫定王座を獲得したが、19年9月に正規王者との王座統一戦に敗れ、ベルトを失った。その後、階級をミニマム級に上げて多田悦子(真正)と2度、WBO王座を争ったが、引き分けとTKO負け。この2年5カ月を「折られたものを必死で立て直す作業だった」と振り返り、「泣くつもりはなかったけど、ずっと緊張していたし、応援してくれた人との約束を果たせた安心感もある。本当によかった」と安どしながら、「若き者の壁、もう少し高い壁でいたい」と、今後も王座に君臨し続けることを誓っていた。

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2022年2月25日のニュース