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那須川天心「しっかり締めたい」武尊「いろんな人の気持ちを背負って」 来年6月の対戦決定

[ 2021年12月24日 14:06 ]

<那須川天心 VS 武尊 会見>対戦が発表されポーズする那須川天心(左)と武尊 (撮影・白鳥 佳樹)
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 格闘技ファンにビッグなクリスマスプレゼント!。キックボクシング40戦全勝でRISE世界フェザー級王者の那須川天心(23=TARGET/Cygames)とK―1ワールドGPスーパーフェザー級王者で41戦40勝の武尊(30=SAGAMI―ONO KREST)の世紀の対戦が来年6月に実現することが24日、正式決定した。この日、RIZINの榊原CEOが都内のホテルで行われた会見で発表した。

 日本人対決としては格闘技史上最大級のビッグマッチ。今後実行委員会などを立ち上げ、ルールなど詳細を決定する。舞台は未定だが東京ドーム級の大会場に加え、国立競技場なども候補に挙がっている。契約体重は58キロ。1キャッチ1アタックありのキックボクシングルールで、試合時間、判定基準などは今後調整する。大みそかの「RIZIN33」と来年2月のRISEでの2試合を予定していた那須川は来年4月にボクシング転向を表明していたが、キックボクシング引退時期を伸ばして決戦に臨む。

 両選手とともに会見した榊原CEOは冒頭で「ついにこの日が来ました。天心、武尊、この2人、2022年6月、戦うことが正式に決まりました。両陣営が気持ち良く、この試合を実現しようとすべての問題をクリアした。日本の格闘技史、世界の格闘技史に置いても、ここまでファンに求められ、希望され、夢を託されて、実現してほしいと強く願われたカード。ボクが格闘技界に関わせていただいた人生の中でも見たことがないですね。夢カードというと安っぽくなるけど、正規の一戦。まさに、ザ・マッチ。これが実現することを発表させていただきます」と挨拶。武尊は「やっと那須川天心選手と試合することが決まって、うれしく思います。5、6年前から対戦が熱望されていても、いろんな事情で決まらなかったけど、この試合が決まったことで格闘技だけでなく、世界のスポーツが盛り上がっていくと思う。中立なリングで試合することが一番意味があることかなと思う。この5、6年離れずについてくれたファンや応援している人だったり、K―1の後輩だったり、いろんな人の気持ちを背負ってこの試合勝ちます」と宣言。

 那須川は「クリスマスイブにこういったプレゼントができて本当にうれしく思います。ボクもずっと昔からやりたかった試合ですし、ようやく中立な舞台で試合できることをうれしく思います。(キックボクシングの)引退を伸ばすことは、ボクシングの関係者らには大変申し訳ない気持ちはありますが、最後のけじめとして勝って引退しようと思っている。この試合、しっかり締めたい」と抱負を述べた。

 2015年11月、K―1ワールドGPで王座を防衛した武尊に、花道で那須川(当時RISEバンタム級王者)が「大みそかで」と対戦を直訴したのが始まりだった。武尊は試合後にはリング上から「僕、大みそかめっちゃ暇なのでよろしくお願いします」とアピール。直後の実現はならなかったが、武尊がRIZINでの那須川の試合を観戦するなど機運は高まっていた。最近はお互いのSNSで「実現」をおわすなど、「決定」の瞬間が注目されていた。

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