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古橋岳也が初防衛に成功!花森成吾に3回TKO勝ち「ホッとしています」

[ 2021年8月2日 21:04 ]

<日本スーパーバンタム級タイトルマッチ>3回TKO勝ちで初防衛に成功した王者・古橋岳也 
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 プロボクシング日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦は2日、東京・後楽園ホールで行われ、王者・古橋岳也(33=川崎新田)が挑戦者で同級6位の花森成吾(23=JPスポーツ)に3回1分12秒TKO勝ちし、初防衛に成功した。戦績は古橋が28勝(16KO)8敗1分け、花森が7勝(5KO)4敗となった。

 10歳下のチャレンジャーと初回から打ち合った。11戦目でタイトル初挑戦と勢いのある花森が手数では上回っていたが、「自分でもビックリした」という強烈な右カウンターを浴びせてダウンを奪う。2回以降も被弾覚悟で足を止めて打ち合い、最後は花森をロープ際に追い込み、怒濤(どとう)の猛ラッシュでレフェリーストップを呼び込んだ。

 「ヘロヘロで獲った日本王座。初防衛して本当のチャンピオンだと思っていた。圧勝すると言い続けて、正直プレッシャーもあったので、序盤でKO勝ちできて、ホッとしています」

 今年1月、前王者・久我勇作(ワタナベ)との死闘を9回TKOで制し、川崎生まれ、川崎育ち、川崎のジム所属で初の日本王者となった。前担当の孫創基トレーナーが退職したため、今回の試合から笠康次郎トレーナーの指導を受けている。1回にダウンを奪ったパンチは、新たに取り組んでいたことから出た一発だった。

 「まだ進化の途中。笠さんからは『100のうち2%しかできていない』と言われている。きょうは0.5%くらいは出せた。残りの98%を早く習得したい」

 苦労して手に入れた日本王座のベルトの重さは誰よりも感じている。もちろん最終目標は世界だが、「日本王座の価値を高めたいし、日本王者は古橋だということを知ってもらいたい」。次戦は指名試合となる見込みで、「強い挑戦者に勝って、国内で一番強いことを示したい」と表情を引き締めた。

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2021年8月2日のニュース