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井上尚弥、比嘉大吾を圧倒「十分にレベルの差を見せられた」

[ 2021年2月11日 21:28 ]

<チャリティーボクシングイベント「LEGEND」>エキシビジョンマッチを行う井上尚弥(左)と比嘉大吾(撮影・久冨木 修)
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 新型コロナウイルスと闘う医療従事者や患者の支援を目的としたボクシングのチャリティーイベント「LEGEND」は11日、東京・国立代々木競技場で3分×3ラウンドのスパーリング形式のエキシビション7試合が行われ、WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(27=大橋)は元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(25=Ambition)と対戦。スピード、パワー、技術の全てで上回るレベルの差を見せつけて会場を沸かせた。

 第1、2ラウンドはヘッドギアを着用。井上尚はワンツーからの左ボディーなど鮮やかなコンビネーションを見せたかと思えば、腕を下げたノーガードからの変則的な攻撃や比嘉が得意とする近い距離でも打ち合った。ヘッドギアを外した第3ラウンドは左構えにスイッチも見せるなど、濃密な9分間で観客を楽しませた。

 「あくまでもスパーリングなので普段は見せない動きだったり、サウスポーに構えたりしたけど、手を抜いたわけではなく、しっかりガチでやらせていただきました」

 ノニト・ドネア(フィリピン)と死闘を演じた19年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント決勝以来、1年3カ月ぶりの国内リング。勝敗のないエキシビションだからこそ、変幻自在な戦法を披露し、実力の違いを見せつけた。

 比嘉は「疲れました」を連発。「今のままでは厳しい」と“完敗”を認め、「でも、自分が行けないところという感じではない」と話すのが精一杯だった。

 近い将来、世界戦の舞台で対戦する可能性もある2人の夢対決。井上尚は「互角のスパーでは自分の評価は保てない。プレッシャーもあったけど、良い緊張感の中で十分にレベルの差を見せられたと思う」と胸を張った。

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