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井岡と一問一答「レベルの違いを見せられた」、正月は「家族と過ごしたい」統一戦へ「自信高まった」

[ 2021年1月1日 15:42 ]

リモートで一夜明け会見を行ったWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(Ambitionジム提供)
Photo By 提供写真

 プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王座の2度目の防衛に成功した日本人男子唯一の4階級制覇王者・井岡一翔(31=Ambition)が田中恒成(25=畑中)との大みそか決戦から一夜明けた1日、リモートで会見した。

 以下、一問一答
 ――一夜明けて体調は?
 「多少、疲労もありますけど、いつもと変わらない状態です。8ラウンドで終わったので12ラウンド闘ったよりは疲労感は少ないです」

 ――改めて試合を振り返って。
 「試合前から結果で証明すると言い続けていたので、格の違い、レベルの違いを見せられたんじゃないかと思ってます」

 ――どんなプランで試合に臨んだのか?
 「いろいろサラス・トレーナーだったり佐々木トレーナーから細かいボクシングの戦略はあったんですけど、自分の中では、それを遂行することもそうですけど、どんな展開になっても絶対に負けないと思っていたので、冷静に余裕を持って闘えたと思います」

 ――実際に対峙(じ)した田中選手の印象は?
 「強かったですね。良い選手でした。スピードも評判通り速かったし、パンチ力もそこそここそあったし、上下の打ち分け、コンビネーションとかうまくて全体にレベルの高いバランスのとれた選手だと思いました」

 ――若い田中選手に試合を通じて伝えたいものはあったのか?
 「伝えたいというより、単純に僕個人としてやってきたことが違うと思っていたし、時間としても違うので、。ここで、この時代に(拳を)交えることになったのなら、僕が阻止して、田中君のボクシングキャリアに僕が黒星をつける。それしかないと思っていました」

 ――2020年を振り返って。
 「みんなが初めての経験ばかりで、僕もそうでしたし。でも、大みそかという最後の日に試合をして、その1日だけですけど、その1日で1年が無駄じゃなかったんだなというか、いろんなことを信じてやってきて形にできて良かったなと思ってます」

 ――きのうの試合の反響は?
 「まあ連絡をもらったり、応援してくれている方から『いい試合だった』と言ってもらいました」

 ――お正月はどう過ごす?
 「いつもだったら海外旅行とか行ってたんですけど、こういう時期なので日本でゆっくり、家族と過ごしたいなと思ってます」

 ――改めて2021年の目標を。
 「統一戦ですね。他団体のチャンピオンと統一戦がしたいです」

 ――3月にロマゴンとエストラーダが対戦する。
 「その勝者と対戦を希望したいです」

 ――試合を決める直前の場面で挑発するような動きも見られた。
 「田中君が気持ちで来ていたので、気持ちで返さないといけないと思った。足を使うこともできたけど“よし、打ち合おうか”という感じで誘ったのは覚えています」

 ――この勝利で統一戦に向けての自信は高まったか?
 「高まりました。田中選手に勝ったことより、試合の中で自分がやってきたこと、進化した部分が出せたことは僕自身、成長を感じたし、自信にもつながりました」

 ――映像を確認して実際に闘った感覚とのズレや新たな発見はあったか?
 「意外と闘っている感覚と映像の感覚は変わらなかった。若干の判断ミスもあったけど、試合中に修正できたし、やっている感覚と映像の再認識できた」

 ――エストラーダとロマゴンはどちらが勝つと思うか?
 「ちょと前まで自分の中ではエストラーダの評価が高かったんですけど、最近はロマゴンの地力というか、元々の強さがあるなと感じているし、エストラーダがいいパフォーマンスできていないと思うし、僕はロマゴン有利かなと思います」

 ――今後はこの2人をイメージしてトレーニングするのか?
 「イメージは最後の戦略の中でなので、今は僕のボクシングの質だったり、いろんな部分を高めて、まだまだ伸びると思うので僕自身の成長をしっかり、進化できるようにやっていきたい」

 ――今の井岡一翔で勝てる?
 「勝ちます。僕しかいないです。勝てるのは」

 ――進化するためのには必要なことは?
 「自分自身とどれだけ向き合い、感性を高めていくかだと思う」

 ――試合を通じて新たな発見は。
 「細かい発見ばかりですけど、ありました。距離の微妙なところとか、体の位置とか。体の使い方が一つ一つがつながって理にかなっていると感じたり」

 ――左目の状態は?
 「少し腫れが残ってますけど、普通に見えてます。試合後、医務室で見てもらった時は特に問題ないということだったんですけど、念のため、ちょっと落ち着いたら検査に行こうと思っています」

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