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BOX亀田3兄弟のいとこ、京之介が地元大阪への移籍初戦を2回TKOで飾る

[ 2020年11月28日 21:24 ]

移籍初戦をKO勝利で飾った亀田京之介(右手前)と敗れた浅井大貴(左奥)
Photo By スポニチ

 関西で注目を集めたプロボクシングのフェザー級(リミット57・1キロ)6回戦は28日、エディオンアリーナ大阪第2競技場であり、亀田3兄弟のいとこで9月にハラダジムへ移籍した亀田京之介(22)が、これがデビュー戦の近大ボクシング部元監督・浅井大貴(31=オール)を2回39秒、TKOで下した。

 勝利の瞬間、京之介は雄叫びを上げ、22歳らしく喜びを表現した。「メチャメチャうれしい。初めての大阪で、初めてのメイン。判定でもKOでも、絶対にこの試合は文句なしで勝たなアカンと思っていた。2ラウンドで終われて良かった。体に乗っていたもの(プレッシャー)が全部取れた」と満面に笑みを浮かべた。

 初回は左ジャブを突きながら足を使って距離を取った。ジャブの差し合いで相手のうまさだけでなく、「ガチガチに緊張している」とも感じたという。決着の2回はロープ際で左から返しの右ストレートをクリーンヒット。「感触は良かった」。浅井は足をもつれさせながら立ち上がろうとするものの、レフェリーが試合を止めた。

 京之介は「ハラダジムのみんなのおかげ。一人ならここまで来られなかった。少しは恩返しできたかな」と感謝。今後について「24、25歳までには世界チャンピオンになりたい」と展望を語った。

 一方、ほろ苦いプロデビュー戦となった浅井は「いつも負けたら泣くけど、涙も出ない」とショックの大きさを語った。「(相手の)パンチも見えていた。いいとこ見せたかったのに。僕より彼の方が強かったということ。これでやめるとかないです」と現役続行を宣言した。

 浅井はライト級で14、15年の全日本社会人選手権を連覇するなどアマ戦績は77戦61勝(33KO/RSC)16敗。首に故障を抱えており、15年の社会人選手権制覇を最後に競技から遠ざかっていた。プロの世界への思いを断ち切れず、今年10月のプロテストでB級ライセンスを取得。今回のデビュー戦を迎えていた。

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2020年11月28日のニュース