ボクシング女子代表、強化合宿で久々対人練習 並木月海「感覚を取り戻すことができた」
富山市で強化合宿中のボクシング女子日本代表が28日、オンラインでの取材に応じた。合宿には、東京五輪出場を決めているフライ級の並木月海(21=自衛隊)とフェザー級の入江聖奈(20=日体大)、来年予定の世界最終予選で出場権獲得を目指すライト級の濱本紗也(21=日大)とミドル級の津端ありさ(27=西埼玉中央病院)の4選手が参加。23日から始まり、29日まで行われる。
浅村雅則コーチ(日体大)は「初日から2日目、3日目と動きが変わってきた」と手応えを口にした。スパーリングなどの実戦練習に加え、クロスカントリー走など体力強化を目的としたメニューを消化。この日はアクアビクスを1時間15分も行ったという。
これまで新型コロナウイルス感染拡大の影響で対人練習などは制約を受けてきたが、並木は「感覚を取り戻すことを目標にしていた。毎日、対人練習ができたので、そこはしっかりできた」と成果を強調。入江も「実戦練習を強い人とできたので良かった。いい調子のボクシングがどうやったらできるか、自分なりの感覚がつかめた」と収穫を挙げた。
また、一緒に練習したことは互いの刺激にもなった。津端は「高いレベルの選手とやれて、ありがたく思っている」、濱本も「刺激をいただけたし、課題を持って取り組めたと思う」と認め、並木は「一緒に意識をしっかり前に向けられたと思う。切磋琢磨して頑張っていきたい」と話した。浅村コーチは今後も1カ月ごとに1週間程度の合宿を考えているとした。
東京五輪開幕まで1年を切ったが、コロナ禍で不透明な部分も多い。入江は「多分、来年もコロナは続いていると思う。スポーツの力で元気を届けられるように、やるべきことをしっかりやっていきたい」と表情を引き締めた。
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