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伝統の灯は消せない…ボクシング東日本新人王予選は無観客でも開催へ

[ 2020年2月29日 18:07 ]

 東日本ボクシング協会の総会などが29日、東京都内で開かれ、新人王運営委員会は4月2日に後楽園ホールで予定されている東日本新人王予選の最初の興行を、新型コロナウイルスの感染拡大が続く場合には無観客で開催する方針を固めた。3月11日に行われる理事会に提案し、承認を求める。

 26日に政府が2週間のスポーツや文化イベントの自粛を要請したことを受け、日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)が3月中の国内試合の中止や延期を各プロモーターに要請し、3月は全興行が開催を見送った。4月については3月中旬に判断するとしており、現時点で開催の可否は不透明。ただ、新人王はトーナメント方式で争われ、例年11月に東日本新人王決勝、12月に全日本新人王決定戦が行われており、試合間隔の問題などから延期することは難しい状況。無観客での開催となれば、チケット収入はゼロ、会場費やファイトマネーなどの出費で300~400万円の赤字が見込まれる。東日本新人王は昨年まで76回の歴史ある大会でもあり、横浜光ジム会長の石井一太郎委員長は「伝統の灯を消すわけにはいかない」と話した。

 なお、総会では今年度の決算、来年度の予算案などが承認されたほか、ジム移転届の提出を3カ月前から1カ月前に期間を短縮するなど会則の変更を決定した。

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2020年2月29日のニュース