黒田 令和初王者ならず 進退明言せず「空っぽ…」

[ 2019年5月14日 05:30 ]

IBF世界フライ級タイトルマッチ   モルティ・ムザラネ―黒田雅之 ( 2019年5月13日    後楽園ホール )

12R、ムザラネ(右)の右アッパーを食らう黒田(撮影・吉田 剛)
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 6年ぶりに世界再挑戦した黒田雅之は王者モルティ・ムザラネに0―3で判定負けし、令和1号、川崎市のジム初の世界王者誕生はならなかった。序盤から激しい打ち合いを演じ、最後まで攻めの姿勢を貫いたものの、被弾も多く、前回と同じ結果に終わった。

 6年前とは違う姿は見せた。だが、またも“壁”を越えられなかった。4~6点差をつけられて0―3判定負け。黒田は「結果が同じなので周りがどう見るか分からないけど、自分なりに出し尽くした感はある」と激闘を振り返った。

 左ジャブを有効に使い、ムザラネのボディーを執拗(しつよう)に攻めた。「お互いオジサンなんで、後半落ちてくれるかなと。でも、下手だから我慢比べに持っていくしかなくなった」。王者の左を浴びて右目が腫れ、視界が狭まった。近距離での打ち合いで被弾も増え、新田会長が警戒していた“相手の土俵”に引きずり込まれた。会場の「黒田コール」に後押しされて最後まで攻め続けたが、歴戦の王者にはね返された。

 13年2月の世界初挑戦も大差の判定負け。そこから7戦して3敗と「どん底を見た。何度もやめようと思った」という。だが、井上尚弥(大橋)ら世界王者たちとスパーリングを重ねる中で感じた「彼らと何が違うのか?」の答えを求めてボクシングを続けたが、ラストチャンスと覚悟して臨んだ2度目の大舞台でも明確な答えは見つけられなかった。黒田は「良くも悪くも空っぽ」と心境を語り、進退については「今は何も…」と明言を避けた。(大内 辰祐)

 ▼川崎新田ジム新田渉世会長 黒田なりによく頑張った。序盤は距離を取ってワンツーとボディーでペースを握れたが、向こうが上手で乱打戦に引きずり込まれた。6年前より手数を出したことは評価できる。

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