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木村翔 26日に中国で王者カニサレスに挑戦 再び海外戦で2階級制覇へ

[ 2019年5月14日 16:50 ]

<木村翔世界戦発表会見>スペイン料理レストランで行われた会見でスペインの守り神であるトカゲの照明を背に意気込む木村翔(撮影・小海途 良幹)
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 ボクシングの前WBO世界フライ級王者でWBA世界ライトフライ級2位の木村翔(30=青木)が、今月26日に中国・江西省撫州市でWBA世界ライトフライ級王者カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)に挑戦することが発表された。14日に都内で会見した木村は「(王座陥落から)8カ月でまた世界挑戦のチャンスをつくっていただいてありがたい。世界のベルトを腰に巻いて日本に戻ってきたい」と抱負を述べた。

 興行のメーンは久保隼(真正)が王者・徐燦(シュ・チャン、中国)に挑戦するWBA世界フェザー級タイトルマッチ。カニサレスは7月に16年リオデジャネイロ五輪代表の呂斌(ルー・ビン)に12回TKO勝ちして初防衛に成功しており、中国側では17年7月に鄒市明(ぞう・しみん、中国)を破って中国でも人気者となった木村に“敵討ち”を期待しているという。試合は国営放送CCTVの5チャンネルで生中継の予定で、木村の中国での注目度の高さを示している。

 木村は世界戦前恒例となったタイ・バンコクでの強化合宿を4月21日から5月3日まで実施。タイでは1年で最も暑く、気温40度を超すような過酷なコンディションの中で、4分×15ラウンドのミット打ちを4度も行ったという。これまでは4分×12ラウンドだったが、無尽蔵のスタミナを誇る木村は「12ラウンドも15ラウンドも変わらない。11ラウンドぐらいから疲れているのか分からなくなるけど、そこからも同じペースでいけるので」とケロリとした表情で話した。

 1階級下げての2階級制覇挑戦だが、元々木村はライトフライ級が適性で、フライ級では減量が不要だったほど。今回は栄養士をつけて食事を管理し、青木ジムの有吉将之会長も毎日体重をチェックしているが、「先週の練習を終えた時点で52キロ(ライトフライ級のリミットは48・9キロ)」と順調だ。カニサレスについて木村は「凄くアブレッシブなボクシングをしたり、足を使ったりする強い王者」と評価した上で、「しっかり倒して勝つイメージ。倒せばボクシングは勝ちのスポーツなので。そういう気持ちを王者の時はちょっと忘れかけていた。挑戦者になって、また思い出してきた。鄒市明の時と同じ感覚が戻ってきてるんで、倒して勝てるんじゃないかと思う。自信あります」と言い切った。

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