攻撃力で負けていなかったが…後半左ジャブに違い出た

[ 2019年5月14日 05:30 ]

IBF世界フライ級タイトルマッチ   モルティ・ムザラネ―黒田雅之 ( 2019年5月13日    後楽園ホール )

10R、ムザラネ(左)と打ち合う黒田(撮影・島崎忠彦)
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 【浜田剛史の目】黒田は攻撃力では負けていなかった。前半はアッパーの左ボディーブローが3発のうち1、2発は必ず入っており、6回と11回の右ストレートは完全に効かせていた。だが、両者にはディフェンスに決定的な違いがあった。

 パンチを大きく振る黒田に比べ、コンパクトに打つムザラネはガードを元の位置に戻すのも速い。手数を多く出していても軽く打っているから消耗を抑えられ、一発もらってもガードしているからダメージも少ない。強く打つ黒田はどうしてもガードを戻すのが遅くなり、打ち疲れと打たれ疲れを起こした。特に後半は左ジャブの違いが出てしまい、まともにワンツーを浴びすぎた。ガードで顔を隠すムザラネより打たれ方の見栄えも悪く、ポイントに影響した。

 11回、ふらついてコーナーに戻るムザラネの姿が黒田には見えていなかった。今年の日本人選手の世界挑戦に共通して言えることだが、一生懸命に闘うあまり、闘い方に余裕がなかったように思う。(元WBC世界スーパーライト級王者)

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