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日本人同士世界戦で運命の拳交える 恒成「平成最後の大勝負」

[ 2019年3月16日 05:30 ]

WBO世界フライ級タイトルマッチ   (王者)田中恒成《12回戦》(同級4位)田口良一 ( 2019年3月16日    岐阜メモリアルセンター )

前日計量を一発パスし、フェイスオフでにらみあう田中(左)と田口
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 調印式と前日計量が15日、名古屋市内で行われ、初防衛を目指す王者・田中恒成、挑戦者で元WBA&IBF世界ライトフライ級統一王者・田口良一ともにリミットの50・8キロで計量をパスした。

 平成最後となる日本人同士の世界戦。田中は「全然逃げないので、つまらない試合にはならない。平成最後の大勝負」と宣言した。17年末に計画されながら自身の両目眼窩(がんか)底骨折で白紙に。2年の時を経て実現する待望の一戦を前に「ここまで短く感じたけど、いろいろな思いがあり、いろいろ経験して成長できた」と胸を張り「普通の試合で終わらせたくないし、普通の試合にはならない」と言い切った。

 田口も9歳下の田中との対戦には「運命を感じている」と話す。昨年5月に王座陥落し、挑戦者として臨むが「これまでもずっとチャレンジの気持ちは持ち続けていた」と強調。新調したガウンには「覚悟はできている」の思いを込めて「READINESS」の文字を入れた。会場は田中の故郷・岐阜。10度目の世界戦で初アウェーだが、350人超の応援団も駆け付ける。「やってきたことを出し切るだけ。打ち合う時間帯の多い面白い試合になる」と静かに闘志を燃やした。

 2年前にすれ違った両雄は16日、運命に導かれて拳を交える。

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