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21歳・中谷、デビュー18連勝で日本王座初挑戦初戴冠!「日本人として取っておきたかった」

[ 2019年2月2日 20:50 ]

プロボクシング・日本フライ級王座決定戦10回戦   ○同級1位・中谷潤人(M.T) TKO9回23秒 同級2位・望月直樹(横浜光)● ( 2019年2月2日    東京・後楽園ホール )

日本フライ級王座のベルトを腰に巻いた中谷潤人(撮影・中出 健太郎)
Photo By スポニチ

 21歳のホープ中谷が日本王座初挑戦でタイトルを獲得した。身長1メートル71・5とフライ級では長身の体格を生かし、初回からオープン気味の左を何度もヒットさせて圧倒。頭から接近戦を仕掛けてきた望月に手を焼きながらもアッパーを多用して体を起こし、ワンツーでぐらつかせるなど5回以降は一方的に攻め続け、9回、めった打ちにした場面でレフェリーが試合を止めた。中谷はプロデビューから18連勝(13KO)。望月は19戦15勝(8KO)4敗となった。

 中谷は「望月選手は気持ちが強い選手。いい経験をさせてもらった」と振り返った。昨年大みそかから1月中旬まで行った米ロサンゼルスでのスパーリング合宿では強く打つことを意識したとあり、「最初からパンチが当たったけど、もっと当てようと(振りが)ちょっと大きくなってしまった」と反省。それでも「結果的にはいい終わり方。日本人としてこのタイトルは取っておきたかった。取れてよかった」と白い歯をのぞかせた。

 中学2、3年で全国大会を2連覇し、卒業と同時にロサンゼルスへ単身留学。WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(伴流)らも師事するルディ・エルナンデス・トレーナーの指導を受け、その後何度も渡米して実力を磨いた。既にWBC4位など世界ランキング入りもしており、近い将来の世界挑戦が期待されるサウスポー。正月返上だったため「お雑煮を食べたいですね」と話して周囲を笑わせ、「あくまでもランキングだけで、技術的には世界はまだまだ。もっと練習して、チャンピオンになっても、チャンピオンで居続けられる選手にならないと」と表情を引き締めた。

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2019年2月2日のニュース