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岩佐亮佑 2度目の防衛戦へ「今のところ絶好調です」

[ 2018年8月8日 15:30 ]

頭から伸びるゴムひも付きボールを打つ「ロマチェンコ・トレ」を行う岩佐
Photo By スポニチ

 ボクシングのIBF世界スーパーバンタム級王者・岩佐亮佑(28=セレス)が8日、千葉県柏市のセレスジムで、同級1位TJ・ドヘニー(31=アイルランド)を挑戦者に迎える2度目の防衛戦(16日、東京・後楽園ホール)へ向けた練習を公開した。

 6月にプロデビューしたばかりのジムの後輩、南出仁を相手にした2ラウンドのスパーリングでは、鋭い右のジャブでけん制しつつカウンターの左ストレートなどをヒット。3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の動画を見て取り入れたという、頭に装着したバンドからゴム紐で垂れ下がったテニスボールを打つ通称“ロマチェンコ・トレ”も披露した。

 今回は「レベルの高い」(岩佐)フィリピン人パートナー2人を招へいして50ラウンドのスパーリングを消化。「体重も順調で、疲れもいいペースで抜けている。今のところ絶好調です」と仕上がりをアピールした。指名挑戦者のドヘニーについては「プレスの強い選手1発のパンチ力もあるが、まとめてガンガン来る」と分析。サウスポー対決のカギを「ジャブの差し合い」とし、3月で引退した元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏が激励にジムを訪れた際も「ジャブが一番大切だよね、という話になった」と明かした。

 世界王者になってから「それまでは嫌いで逃げていた」というフィジカルトレーニングも定期的に行い、スタミナやパンチ力のアップにつながっているという。「KOは狙わないが、圧倒した流れの中でKOできれば」と話し、「勝てば自信にも評価にもつながる。チャンピオンとしての1つの大きなカベと思っている」と指名試合を見据えた。ボクシング界はアマチュアの問題で揺れているが、「同じボクシングという名前を使っている以上、仕方ない。その中でボクシングの素晴らしさを、きれいなリングで一生懸命やっている姿を一般の方に見せられればいい」と世界王者の自覚も口にした。

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2018年8月8日のニュース