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アリ氏の義理の息子 悲しみ乗り越えUFC出場「家族に神のご加護を」

[ 2016年6月5日 12:26 ]

エルビス・ムタプチッチに対してマウントポジションをとるケビン・ケーシー (AP)

 総合格闘技のUFC199は4日、米国のカリフォルニア州で行われ、ケビン・ケーシー(34=米国)とエルビス・ムタプチッチ(29=ボスニア・ヘルツェゴビナ)のミドル級3回戦は判定となり、29―28、28―29、28―28と三者三様の引き分けに終った。

 ケーシーの妻はハナ・アリで、彼女は3日に亡くなったムハマド・アリ氏の3番目の妻の娘。ケーシーは偉大なボクサーの義理の息子ということになる。ムタプチッチとの決戦前日に飛び込んだ身内の訃報に動揺もあっただろうが、義父に勝利を捧げるべく、オクタゴンに立つ決断を下した。

 しかし、激戦の末、結果は三者三様の引き分け。試合後にケーシーは「ムタプチッチとの対戦前にいろいろなことがあった。ファンの応援に感謝している。家族に神のご加護を」とコメント。ムタプチッチは「アリ氏は史上最高。ケーシーがそのアリ氏の義理の息子であることは知っていたし、義父の死を試合のモチベーションにするだろうと思っていた」と話した。

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