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カシアス内藤氏 アリ氏来日中1週間合宿、譲り受けたリングネーム

[ 2016年6月5日 05:30 ]

1972年3月、カシアス内藤(右)とトレーニングをするムハマド・アリ

ムハマド・アリ氏が死去

(6月4日)
 作家・沢木耕太郎氏のノンフィクション「一瞬の夏」の主人公として知られる元東洋ミドル級王者カシアス内藤氏(67)は改名前のアリ氏からリングネームを譲り受けた。プロ転向から間もないころ、内藤氏は来日中のアリ氏と伊豆で1週間の合宿を行った。アリ氏のマネジャーだったアンジェロ・ダンディー氏と内藤氏のトレーナーだったエディ・タウンゼント氏が知人だった縁で実現した。

 ミドル級(現在72・5キロ)とヘビー級(現在90・7キロ以上)。2人には体格差があったため、グローブをつけてもリング上では寸止めのマスボクシング。内藤氏は「ミドル級の俺よりスピードが速かった」と俊敏さにため息を漏らした。圧倒的な強さの一方で着席時に背中を押して先に椅子に座らせてくれる優しい一面を肌で感じ、スターの振る舞いに感服した。

 合宿開始から数日が経過後、内藤氏からアリ氏に「名前を使っていいか?」と直談判。その場で「いいよ」と承諾をもらい「やったー!」と喜びを爆発させた。「握手をした時、手が凄い柔らかかった」。今でも忘れられない当時の記憶。それは引退後に立ち上げた「E&Jカシアス」というジム名にも刻まれた。

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