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バルガス 引き分けで初防衛 サリドとの激戦に米記者「年間最高試合!」

[ 2016年6月5日 15:16 ]

WBC世界スーパーフェザー級王者のフランシスコ・バルガス

 プロボクシングのWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦は4日、米国のカリフォルニア州で行われ、王者フランシスコ・バルガス(31=メキシコ)が挑戦者の同級3位オルランド・サリド(35=メキシコ)と引き分けて初防衛に成功した。

 ジャッジ3人のスコアは、2人が114―114の引き分けで、1人は115―113でバルガスを支持。ボクシングの判定勝利は、ジャッジの支持が2人以上必要なため、このケースでは引き分け。また、引き分けは王者の防衛とされる。

 試合は米国の著名なボクシング記者のダン・ラファエル氏が、「年間最高試合!」と自身のツイッターでリポートするほどの白熱した一戦。両者、接近したままの打ち合いにジャッジも勝敗を決めかねた。

 引き分けながらも昨年11月に三浦隆司から奪ったタイトルを守ったバルガス。「この結果でいいと思っている。相手がタフなのは分かっていたので、最後まで諦めなかった。ファンが望むようないい試合だったよ」と試合後は満足げな様子だった。戦績は25戦23勝(17KO)無敗2分。

 一方、自身3度目の世界タイトルに惜しくも手が届かなかったサリドは「メキシコ人同士らしく、タフな試合だった。接戦ではあったが、自分の勝ちだと思う」とジャッジに不満を漏らした。戦績は60戦42勝(29KO)13敗4分1無効試合。

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2016年6月5日のニュース